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ジム・ロジャーズ氏「19年米国は深刻な事態に」 個人投資家はこれからどうすればいいのか

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  • 江連 裕子 経済キャスター、社外取締役
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――中国では再び外貨準備高がじわじわと減少しています(直近の11月は市場の予想に反して前月比90億ドル増加)。財政出動をさせて、公共事業などで国内の景気悪化を防ごうとしても、難しいのでは? 今後は1990年代の日本のような不況に陥るのではないでしょうか?

1990年代の日本政府は負債削減を強いられた。今、アメリカと中国も、市場から削減を迫られている。中国の話が出ているが、アメリカこそ歴史上最大の負債を抱えている国だ。アメリカは近い将来に債務削減を迫られるし、中国もいずれそうなる。

実際、中国政府はすでに債務を削減しようといろいろと国内で手を打っていて、私は正しいと思う。アメリカはその努力を始めていないが、市場に強制されるのは時間の問題だ。だから、もし今企業や個人が多額の債務を抱えているなら、できるだけそれを削減する手助けをするべきだ。できるだけ速やかにね。

これから何に投資すべきか?

――バブル崩壊が近いとしたら、個人投資家はどうすればいいですか? 株は売ってしまったほうがいいのでしょうか?

私は現在、個人的にはアメリカの株は持っていない。投資判断は、投資家が各々すべきだ。すでに、アメリカは10年以上経済に問題を抱えたままだ。遅くとも2019年にはそれが深刻な問題を引き起こすだろう。株を売るべきか? アメリカの歴史上、ここまでブルマーケット(強気市場)が続いたことは、例がない。一度もだ。だからその疑問は当然だと思う。繰り返すけど、すでにブルマーケットがこれほど長期化しているのだからね。

では何に投資したらいいか? 自分が知っているもの、理解しているものだけに投資することだ。誰かほかの人の意見を聞くべきではない。他人の意見は間違っているかもしれないし、聞いたところでどうしたらいいかなんて判断できないだろう。

どうか、自分が熟知していて、理解しているものだけに投資してほしい。インターネットや、テレビや、私の言うことだって、聞くべきではない。あなた(江連氏)の言うことは聞くべきかもしれないけれど(笑)。もし何に投資するべきかわからないのであれば、投資しないほうがいい。これだと思うものが出てくるまで待って、その時に投資すればいい。

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【債券か、金か、キャッシュか?】

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