「死ぬほど働く人」が辞められない深刻事情 「まだ大丈夫」のうちに休むことが必要

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残念ながら、こういった記事などを書いても、過労まっただ中の方には届かないことが多いです。忙しすぎて、こういう記事を読む余裕もなかったりします……。

そういう場合、周囲の方が気づいてあげられたら、それが救いになることもあると思います。

過労死や過労自死に至る人に多いのは、「一人で抱えてしまう」ケースだと思います。

こういった人は、責任感が強く、人に迷惑をかけることを嫌悪します。大げさでなしに、「人に迷惑をかけるくらいなら死ぬ」とまで思っている人がいるくらいです。

「普段とは違うこと」を気にかけてあげる

そのため、周囲の心配は「大丈夫だから」と振り払ってしまいます。特に家族には心配をかけたくないと考えてしまう人は多いと思います。

周囲の人も「本人がそう言うなら……」と、強引に介入することは躊躇してしまいます。

でも「普段と違うこと」があったら、それとなく話を聞いてあげるといいかもしれません。

その場合は、否定や励ましはなるべく避けて、ただ相槌を打ってじっくりと聞くのがいいと思います。

そして、普段から「勤め続ける以外の選択肢」があることを、伝えておくのも大切だと思います。

会社に追い詰められる人は「勤め続けるか、死ぬか」の極端な二択になってしまっている場合があります。

「それ以外にも選択肢はたくさんある」ことを、まだ元気なうちから伝えておくとよいでしょう。

たとえば、いきなり「辞める」という大きな決断をしなくても、「休暇をとる」「休職する」などの段階もあります。

中には休職や退職に、過度にネガティブなイメージを持っている人もいます。ストイックな人に多いです。

休んだり辞めたりするのは、決して「逃げ」や「終わり」ではなく、「元気に働き続けるために必要なステップ」であることも、あわせて伝えるとよいでしょう。

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