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子どもの「やりたくない」をやる気にする秘訣 つい夢中になってしまう仕掛けとは何か

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  • 沼田 晶弘 国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭
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また子どもたちにとって、自分で宣言することと同じくらい、自分で考えることも重要です。ある年の林間学校でのこと、あるお店で、みんなでソフトクリームを食べることになっていました。

しかし、当日は大雨で足元はびちゃびちゃ。そのうえ寒い。僕は子どもたちに聞きました。「何かあったかいもののほうがいいんじゃないの?」。

子どもたちは、ガヤガヤと意見を言いはじめ、自分たちで考えて「食べる」と結論を出しました。誰かに言われたわけでもなく、自分で決めました。ソフトクリームに対する後ろ向きな気持ちが、少しはあったかもしれません。しかし、自分で決めたという意識があるからこそ、ソフトクリームは、子どもたちにとって、「食べてよかった」「いい思い出になった」という記憶に残るのです。

「見通し」を共有する

また僕は、子どもたちに何かをやってもらいたいと思ったときは、最初にある程度の「見通し」を伝えるようにしています。

ある日、4時間目に体育の授業が入っていました。

「おーい、みんな。もし体育が楽しくなって、授業時間が伸びるかもしれないよね。そしたら、昼休みが短くなっちゃうかもなぁ……。どうする?」と聞いてみます。一手間加える分面倒くさいですが、一つひとつ聞いて自分で決めさせることが大切なのです。

すると、子どもたちは「おっ!」と何かひらめきました。それぞれが机の上をきれいに片づけ、給食用に席を並べ替えてから、出ていきました。こうしておけば、体育が終わって戻ってきたら、すぐに給食の配膳を始められます。

授業時間が伸びた分を「いただきます」のタイミングで取り返せるのです。つまり、体育を存分に楽しみ、かつ昼休みもたっぷり遊べる。子どもたちはボクの一言が示した「先の見通し」を正しく読み取り、考え、自分から行動を起こしました。

「早く早く!」とお子さんを急かす前に、「今、ご飯を食べたらこのあと、何ができると思う?」「今、お風呂に入ると、後の時間はどうなる?」 と、尋ねてみてはどうでしょう。

また「早くやっちゃえば、残りの時間にテレビをいっぱい見られるよね」と、ご褒美をちらつかせるのも、時には効果がありますよ。

「9時には寝るとして、宿題が終わっていると、けっこうゲームできるんじゃない?」。そんなふうに、ちょっとだけ仕掛けてみるのです。

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