「とみ田」のつけ麺が大つけ麺博で勝った意味 イベントが商業的すぎても名店は育たない

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OMDのトップ3は以下の3店だった。

第1位:中華蕎麦 とみ田(千葉・松戸) 103.8%
第2位:頑者(埼玉・川越) 97.7%
第3位:麺の虜 牛の虜(山梨・昭和町) 96.4%

「とみ田」の事実上の3連覇

東京のお店は1店舗もなかったのが興味深い。

左から「麺の虜 牛の虜」大竹氏、富田氏、「頑者」大橋氏(筆者撮影)

第3位の「麺の虜 牛の虜」は開業2年目のお店。全国でもなかなかない和牛100%の白湯スープで勝負した。店主は8年前に「中華蕎麦 とみ田」を食べてラーメン屋を開業しようと思い立ったという。

1位の「とみ田」と2位の「頑者」は、大つけ麺博に1年目から参加しているお店。まさに大つけ麺博とともに育ったお店と言っていい。「とみ田」は2012年の「つけ麺日本一決定戦」と2013年の「つけ麺日本一決定戦2」でも優勝しており、改めて強さを見せつけた。2013年から今年までの5年間は投票を行わなかったため、事実上の3連覇となる。

大つけ麺博厨房での富田氏と従業員の皆さん(筆者撮影)

「とみ田」の店主・富田治氏は、「丁寧に心込めておいしいものを」という基本はもちろんのこと、ラーメンイベントでお客さんに満足してもらえる方法を考え抜いた末、「早く提供する」こともポイントの1つにした。そして、なんと1時間に300杯という驚異的なオペレーションを実現させた。

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