「習主席訪朝のうわさ」に中国が沈黙する理由 アメリカとの貿易戦争が影を落としている?

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習近平国家主席が訪朝する可能性は?(写真:REUTERS/Aly Song/Pool)

北朝鮮に対して中国は新たな戦略を採用しつつあるようだ。核開発に突っ走る北朝鮮を落ち着かせ、対話路線に引き戻すという当初の目標が達成された今、中国の関心は北朝鮮および北東アジア地域の安定維持に向かっている。

中国は地域経済連携の必要性を訴えるのと同時に、北朝鮮との間で民間交流を加速。中国はこれまで、同様のアプローチによって世界の各地でさまざまな外交成果を上げてきた。

もちろん、こうした戦略にはリスクもある。北朝鮮が核開発を再開するなど、再び政治的緊張が高まれば中国の野心は頓挫しかねない。

「南北は中国に感謝している」と中国メディア

9月9日に行われた北朝鮮の建国70周年記念式典には、中国の習近平国家主席が出席するとみられていた。しかし、式典を数日後に控えたタイミングで中国政府が中国共産党を代表して出席すると発表したのは、栗戦書(リツ・センショ)全国人民代表大会常務委員長。香港・台湾メディアの関心は、習氏の式典欠席に集中した。

本記事はNK News(北朝鮮ニュース)の翻訳記事です

習氏が栗氏の派遣を決定したのは、米中の緊張が高まっていることに加え、同様の行事に習氏が出席した前例があまりないことなどが理由とされた。

一方、中国メディアでは「習氏が式典を欠席した」とする媒体はなかった。中国国営メディアは、栗氏が習氏の「特使」として式典に出席したと伝え、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長を称える習氏の祝辞と、これに対する正恩氏の反応を大きく扱った。中国メディアによると、正恩氏は「先輩たちによって育まれてきた」両国の間の「長年の友好関係」を称えたという。

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