ゴルバチョフが警告「新冷戦を止めるべきだ」 「もっとも重要なのは核兵器の廃棄だ」
多くのロシア人から最終的にはソヴィエトの崩壊へとつながったペレストロイカを行った人物として罵られているゴルバチョフは、西側諸国からは冷戦の終結に貢献した人物として称賛されている。
精力的な改革者という1980年代の印象とはまったく対照的に、目に見えて体調に悩まされているゴルバチョフは、世界は新たな軍拡競争へと危険なまでに近づきつつあると語った。
先月ゴルバチョフは『ニューヨーク・タイムズ』のコラムの中で、アメリカのドナルド・トランプ大統領が中距離核戦力全廃条約を放棄すると語ったことでアメリカ政府を非難している。この条約は1987年にゴルバチョフとロナルド・レーガンが調印したものだ。
この条約によって米露がヨーロッパに所有していたすべての短射程および中距離の地上配備の核ミサイルおよび大陸間ミサイルは放棄された。
新たな軍拡競争をするべきではない
事前に準備されており、補佐官によって上映前に映画館で読み上げられたメッセージの中で、ゴルバチョフはその記事に言及し、「私たちは新たな冷戦を止めることができると私は確信している。私はそのためにはあらゆることをする」と語った。
「最も危険なことは対立へと舞い戻って、新たな軍拡競争を始めることだ。彼らはすでにあたかも完全に容認できるものであるかのように核戦争について議論している。核戦争の用意がされつつあり、予想される事態が話し合われている」
(文:トム・バームフォース、編集:ウィリアム・マクリーン)
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