日経平均401円高、今後の上昇材料はあるか 米株高支え、高値圏では戻り待ちの売り
[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で、日経平均は大幅反発した。米中間選挙後に米国株が大幅高となった流れを引き継ぎ、朝方から幅広い銘柄で買いが先行。取引時間中としては10月22日以来となる2万2500円台を回復する場面もあった。上げ幅は一時500円に迫ったが、高値圏では利益確定や戻り売りに押されて伸び悩んだ。
米中間選挙はほぼメインシナリオ通りの結果となり、投資家の不安心理を示すボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>が急低下。日経平均ボラティリティー指数<.JNIV>も取引時間中としては10月17日以来、3週ぶりの水準まで低下した。
目先は今月の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて行われる米中首脳会談に関心が向かいつつある。「日本の企業業績はおおむね堅調。米中首脳会談で落としどころを探る展開となれば、日経平均は2万3000円もみえてくる」(アイザワ証券の日本株ストラテジスト、清水三津雄氏)との声が出ていた。
TOPIXは1.74%高。東証33業種中、ゴム製品を除く32業種が上昇。石油・石炭製品、鉱業、その他製品などが値上がり率上位にランクインした。
個別銘柄では、スルガ銀行<8358.T>が一時ストップ高。同行が14日に発表予定の2018年4―9月期連結決算で900億円程度の最終赤字を計上する見通しとなった。120億円の最終黒字としていた当初予想から一転、赤字に転落するが、いったん悪材料出尽くしと受け止めた買いが入った。
一方、ユーシン<6985.T>は大幅続伸。ミネベアミツミ<6479.T>が7日、ユーシンに株式公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化を目指すと発表した。TOB価格の1株985円にさや寄せする動きとなった。
東証1部の騰落数は、値上がり1733銘柄に対し、値下がりが324銘柄、変わらずが54銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22486.92 +401.12
寄り付き 22446.01
安値/高値 22421.00─22583.43
TOPIX<.TOPX>
終値 1681.25+28.82
寄り付き 1677.43
安値/高値 1675.72─1687.68
東証出来高(万株) 153779
東証売買代金(億円) 27261.41
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