6日の米国株は上昇、米中貿易摩擦解決期待も 中間選挙後の上昇に期待する市場関係者
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米中間選挙の投票が行われる中、投資家は選挙結果がこれまでの不透明感を払拭し、株式市場に幾分の安心材料を与えることを期待している。
ドラッグストア大手CVSヘルス<CVS.N>や後発医薬品(ジェネリック医薬品)大手マイラン<MYL.O>など一部の企業の株価が好決算を受けて上昇した。
市場は終盤に上げ幅を拡大したが、予想外の選挙結果に備え、投資家が積極的な投資を手控える中、出来高は比較的低水準となった。
米取引所の合算出来高は68億5000万株で、直近20営業日の平均87億株を下回った。
一部の投資家は、民主党が上下両院を制した場合、少なくとも短期的に市場が急落するとの見方を示している。一方、共和党が下院で過半数を維持すれば、追加減税措置への期待から市場は上昇する可能性がある。
また、結果に関係なく、選挙を巡る不透明感が払拭されることで市場が上昇する可能性に期待を示す向きもある。
アルビオン・フィナンシャルの最高投資責任者(CIO)、ジェーソン・ウェア氏は「ここ数週間に投資家が市場に戻ってきている。中間選挙を通過すれば、結果にかかわらず、株式市場は通常上昇する。買いを入れるべきだ」との見方を示した。
この日は、S&P総合500種の主要11セクターすべてが上昇。S&P素材セクター<.SPLRCM>は決算に支援されて1.5%高と大きく上げた。
好決算を発表した肥料大手モザイク<MOS.N>は10.6%急伸、建材メーカーのマーティン・マリエッタ・マテリアルズ<MLM.N>は8.4%高。
貿易問題に敏感なS&P工業セクター<.SPLRCI>は1.1%高。中国の王岐山国家副主席が6日、貿易問題の解決に向けて米国と協議を行う用意があると表明したことが好感された。
RBCグローバル・アセット・マネジメントの米株トレーディング責任者、ライアン・ラーソン氏は「市場に織り込まれている中間選挙以外では、米中通商協議の兆しがセンチメントを支援している」と指摘した。
マイランは第3・四半期利益が市場予想を上回り、16%急伸。S&Pヘルスケアセクター<.SPXHC>を押し上げた。
CVSヘルスは5.7%高。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.66対1の比率で上回った。ナスダックでも1.58対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25635.01 +173.31 +0.68 25452.8 25651. 25444. <.DJI>
3 86 90
前営業日終値 25461.70
ナスダック総合 7375.96 +47.11 +0.64 7326.07 7400.6 7320.8 <.IXIC>
4 9
前営業日終値 7328.85
S&P総合500種 2755.45 +17.14 +0.63 2738.40 2756.8 2737.0 <.SPX>
2 8
前営業日終値 2738.31
ダウ輸送株20種 10474.11 +112.30 +1.08 <.DJT>
ダウ公共株15種 740.15 +5.35 +0.73 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1242.63 +14.03 +1.14 <.SOX>
VIX指数 19.86 -0.10 -0.50 <.VIX>
S&P一般消費財 857.13 +4.61 +0.54 <.SPLRCD>
S&P素材 343.99 +5.11 +1.51 <.SPLRCM>
S&P工業 605.69 +6.60 +1.10 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 577.90 +3.17 +0.55 <.SPLRCS>
S&P金融 446.26 +2.22 +0.50 <.SPSY>
S&P不動産201.80 +1.04 +0.52 <.SPLRCRE
C>
S&Pエネルギー 510.77 +1.71 +0.34 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1047.35 +5.42 +0.52 <.SPXHC>
S&P通信サービス 150.29 +0.90 +0.60 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1212.20 +7.38 +0.61 <.SPLRCT>
S&P公益事業 275.40 +2.09 +0.76 <.SPLRCU>
NYSE出来高 8.38億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22270 + 70 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 22245 + 45 大阪比 <0#NIY:>
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら