自動運転車時代に損害保険は生き残れるか

損保ジャパンが狙う事故対応の新サービス

トラブルにあった自動車の映像を見ながら、運転手にアドバイスを伝えるオペレーター(写真:損保ジャパン日本興亜)

大手損保の一角、損保ジャパン日本興亜は9月末、自動運転車の万が一の事故やトラブルに対応する拠点「コネクティッドサポートセンター」を東京・中野に開設した。損害保険会社が自動運転車のサポートを目的として、こうした施設を設けるのは初めてのことだ。

レベル3(システムが運転を行い、作動困難な場合はドライバーが対応)やレベル4(特定条件下でシステムがすべての運転を行う)の高度な自動運転車が公道を走るようになるのは、早くても2020年以降と予測されている。損保ジャパンがこのタイミングで同センターを開設する狙いはどこにあるのだろうか。

全国初のレベル4での実験

9月27日に都内で行われた自動運転車の遠隔操作実証実験は、運転手が無人のレベル4の自動運転車がトラブルに遭遇した場合を想定して行われた。自動運転車の実証実験は全国各地で行われているが、レベル4での遠隔監視によるトラブル対応実験は全国でも初めてのことだという。

実証実験は、自動運転ソフトウェア開発のティアフォーや高精度3次元地図のアイサンテクノロジーが協力。自動運転車とセンターをつなぐ通信ネットワークはKDDIが担当した。4台の自動運転車両は、電子部品・機器開発のマクニカやアイサンテクノロジー、埼玉工業大学発ベンチャーのフィールドオートが用意した。

実験では、ビルの地下駐車場を出発した自動運転車(運転席は無人)が、障害物を認識して停止。その状況を、1.5キロメートル離れたセンターのモニター画面で見ていたオペレーターが、乗客に緊急停止した理由を音声で説明するとともに、遠隔操作で車を安全な場所に移動させることを案内する。

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