転職の前に押さえたい「生涯賃金」という視点 退職金、年金はどうなる?
転職の相談を受ける際、「業界全体の給与水準が低い」「この職種は平均年収が安いから」といったことを言われることがあります。
確かに、業界などによって平均収入は異なりますが、職業の選択は収入だけで決められるわけではありません。やりがいや好きな仕事、得意な仕事もあるでしょうから、給与水準だけで考えるのは心配です。
ちなみに、転職後年収が上がったか、下がったかについては、リクルートワークス研究所の「全国就業実態パネル調査2017」をみると、半数以上の人が年収が上がった、もしくは変わらなかったと答えています。ダウンした人も相当数います。一概に上がるとも下がるとも言えないようです。
転職1年目で年収が 10 %以上ダウン…… 44 %
転職2年目で年収が 10 %以上アップ…… 39 %
転職2年目で年収が 10 %以上ダウン…… 42 %
ただし、人生100年時代を迎えて、今後は働く期間が延びていくと予測されています。
60歳を超えても続けていける仕事かどうか、楽しんで仕事ができるかどうか、という視点も大切です。生涯の収入で考えると、長く働けるほうが有利になります。
ただし、年金や退職金については転職すると不利になる面もあります。金額だけ考えるなら、その点も注意してみてください。
退職金・年金はどう変わる?
転職する際に考えたいのは、生涯賃金がどれくらい変わってくるかです。転職すると、現在の収入が変わるのはもちろんですが、将来受け取る退職金や年金額も変わってきます。
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