転職より楽!「今の仕事」をまた好きになる術 ニューヨーカーが実践する「努力なき努力」
うまくいかないなら努力の方向を変えてみる
「同期が別の会社に転職した」「同僚や後輩が目覚ましい活躍をみせている」「いまの仕事が自分には合っていないのかもしれない」――。仕事でさまざまな経験を重ねてきたからこそ、職場でのふとした瞬間に「自分はこのままでいいのだろうか?」という疑問が湧いてくる人は少なくありません。とはいえ、仕事の環境を一気に変えてしまうことは現実的ではないと、誰もがわかっています。
もし、仕事を頑張っているのに報われない、と感じているとしたら、あなたの能力が欠如しているのではなく、単にその使い道が定まっていないだけという可能性があります。実績を上げることや、苦手を克服する努力も大切ですが、あなたの能力が最も効率よく使われるように、努力の方向性を変えてみてはいかがでしょうか。
ライフコーチングでは、そのように無駄のない能力の使い方を「エフォートレス・エフォート(努力なき努力)」と呼びます。いわゆる「ゾーン」に入った状態であり、意欲的に行動できて、どれだけ時間を費やしても徒労感のない状態です。この「エフォートレス・エフォート」は、ニューヨーカーの間でも新しい仕事観として注目されつつあります。
職場環境や待遇といった現状を変えようとする前に、少し立ち止まり、いまの仕事で「エフォートレス・エフォート」を実践してみるという選択肢もあります。現実逃避でも負け惜しみでもなく、「いまの場所も悪くない、むしろ充実している」と思えてくる、3つのセルフコーチング法をお伝えします。
(1)自他のエレメント(才能の核)を意識する
ビジネスパーソンの中には、「仕事であなたの才能を活かそう」などと言われてもくすぐったく、ナイーブさを感じる人が多いのではないでしょうか。
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