転職より楽!「今の仕事」をまた好きになる術 ニューヨーカーが実践する「努力なき努力」

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(3)個人の不安を全体への貢献へ変換する

締め切りへのプレッシャーや、自らの評価にかかわる重要な場面で力を発揮できないことへの恐れ。そんな不安が湧いたときに、気持ちをエフォートレスな方向へ導いてくれる方法があります。コーチングでは「アファメーション(肯定的な宣言)」と呼ばれ、それをできれば声に出して唱えることで不安が和らぎ、脳が次の展開を予測しやすくなるという効果があります。

プレッシャー、不安、モチベーションの低下を感じたら、「イッツ・ノット・アバウト・ミー」というフレーズがお勧めです。意訳すると「これは個人の感情の問題ではない」という意味合いになります。

個人の感情より重要な課題がある

この言葉を唱えることで、「自分がどう見られるか? 結果はどうなってしまうのか?」といった恐れを超えて「その瞬間、最も重要なことは何か?」という1点にマインドを集中させることができます。

『ニューヨークのライフコーチが教える ありのまま輝くエフォートレスな生き方』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

たとえば、大切なプレゼンテーションを控えている場合は、「イッツ・ノット・アバウト・ミー。これが個人の感情の問題ではないとしたら、いま集中すべきさらに重要な課題がある」と宣言します。

するとおのずと、「クライアントの満足度や安心感を少しでも上げられるとしたらどう工夫できる?」「プレゼン後に、プロジェクトのメンバー全員が笑顔になれたら嬉しい」など、個人の不安を超えたところにある全体への貢献感にコミットした答えが浮かんでくるはずです。そのワクワクする感覚はあなたのセルフイメージを上げ、周りにも伝播するエネルギッシュなパフォーマンスを引き出してくれます。

エレメント、主体的なスタンス、全体への貢献感。これらを見直すことで、自分の立ち位置やいますべきことがクリアになり、さらに進むべき方向へと視界が開けるすがすがしさを味わってください。

関口 梓 ライフコーチ

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せきぐち あずさ / Azusa Sekiguchi

1980年生まれ。福岡県出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。大手国産自動車メーカーに勤務後の2008年、夫の海外駐在を機に退職してニューヨークへ渡る。子どものいない専業主婦という人生のプランになかった状況に葛藤する中、ライフコーチングに出会い、肩の力を抜いていまを生きることの大切さを知る。
2011年より、米国のベストセラー作家のアラン・コーエン氏に師事。以来、周りから見ればうまくいっているのに人生にどこか違和感を持つ女性を中心に、人生の突破口を見つけるコーチングを提供。2016年より再びニューヨークに在住。悩める女性たちに寄り添い、リラックスして自分らしく輝くための「エフォートレスな生き方」をテーマに発信をつづける。

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