ホンダ「5代目オデッセイ」発売5年後の通信簿 14センチ車高を上げたミニバン先駆者の現在
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ホンダの3ナンバーサイズミニバンである「オデッセイ」が2013年11月にフルモデルチェンジしてから、ちょうど5年が経とうとしている。
ミニバンブームを起こしたクルマ
現行オデッセイは5代目に当たる。もともとオデッセイは、日本の本格的なミニバンブームを起こしたクルマだ。しかし、1994年の初代と99年の2代目は人気を得たが、3代目からじりじりと販売台数は落ちはじめ、4代目の末期には年間の販売台数が1万台を切る状況となった。
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5年前、5代目に当たる現行オデッセイが登場したときは驚きを持って受け止められた。競合車種がファミリー層を狙ってより居住性を重視し、高い車高や後席にスライドドアなどを装備していったのに対し、3~4代目オデッセイのモデルチェンジでは、差別化を狙って低い車高とヒンジドアを採用。走行性能やスマートなスタイリングにこだわっていた。
それに対して5代目は車高を約14センチメートル引き上げ168.5センチとし、後部座席にもスライドドアを採用した。オデッセイのアイデンティティともいえる2つの大きな特徴を捨て去ったのだ。
この5年間で、その5代目オデッセイはどのように評価されたのか。一世を風靡したオデッセイがなぜ1990年代に誕生したのかという歴史をたどりつつ、探ってみたい。
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