全米が戦慄したセレブ女性の何とも奇怪な死 謎すぎるメッセージ、7年後に判明した真相
「彼女」とは? 「彼」とは? 「あなた」とは? そして、このメッセージは誰が一体何のために書いたものなのか?
当初、殺人事件として前日から泊まっていた第一発見者のアダムが疑われたが、嘘発見器にかけた結果、シロと判定された。
そして遺体発見から2カ月、地元の保安官が驚くべき会見を行った。
「レベッカの死は殺人だったのか、その答えは“ノー”です」
捜査の結果は自殺。理由として、事件現場に残されたあらゆる証拠にレベッカ以外の指紋が検出されなかったことが挙げられた。後ろ手に縛られたことも、被害者自ら縛ることが可能だと実験で立証した。それでは自殺の理由は何なのか?
レベッカ死亡の2日前、恋人ジョナの息子マックスが自宅の階段から転落した。当時一緒にいたレベッカが救命措置を行い、マックスは一命をとりとめたが、事故の6日後に死亡した。彼女はその自責の念から、自らを縛り命を絶ったというのだ。
それでは謎のメッセージは何を意味するのか? その答えを出すことなく捜査は終了した。
姉の独自調査で見つかった「殴られた跡」
その結論にまったく納得いかなかったのがレベッカの姉のメアリーだった。彼女は「自力で調査する、闘い続ける」と宣言、独自で遺体の検死を再び行った。それは墓からの遺体の掘り起こしを伴う肉親にとって辛い作業だった。
調査の結果、衝撃の事実が明らかになった。頭部に小さな鈍器によって殴られたと思われる傷跡が発見されたのだ。殺人につながる証拠が出てきた。メアリーは敏腕弁護士のキース・グリーアと真犯人を見つけるためにさらに調査を続けた。
浮上した疑惑の人物は3人。1人目はやはり第一発見者のアダム。2人目は恋人のジョナ、彼は恋人の死を悼むことより、自分にアリバイが存在することを主張し続けた。3人目はジョナの前妻ディナ、死亡した息子マックスの実の母親であるディナはマックスの転落事故にかなりの恨みを持ち、レベッカは生前「ティナに殺される」と繰り返し言っていた。
疑惑が浮上した華麗なるセレブ一族。メアリーは地道に証拠を積み重ね、ようやく1人の人物にたどり着いた。そして事件から7年後、刑事事件では裁けないその人物を訴える民事訴訟が始まった。
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