アドビ「働き方を変える」新しいアプリの正体 「体験のデザイン」が共通言語となる近未来
Adobe XDには、Photoshop、Illustratorといったさまざまなアプリケーションで作られたデザインや素材をそのまま貼り付けて活用することができる。しかも、アプリは無料で提供され、デザイナーと企画や営業、意志決定者が同じ画面を見ながらアイデアを結集させ、それをデザイナーが具現化する「場」なのだ。
これまでのデザインとの最も大きな違いは、よりユーザーやコンテクストに対してインタラクティブであること、そしてアウトプット先のメディアやデバイスが、1つのアプリであっても多様であることだ。
「6インチのスマートフォン、時計、クルマのダッシュボード、スマートスピーカー、アニメーション、そして拡張現実を横断できるプラットフォームが必要であり、Adobe XDはPhotoshopよりも大きな存在」(ベルスキー氏)
「コラボレーション」の共通言語となる
たとえばTwitterは、普段スマートフォンでアプリとして利用するが、デスクではウェブブラウザーで利用する。あるいはSiriから音声入力で投稿することもあるかもしれない。1つのアプリであっても、その使われ方は複数ある。
これらの体験を一括でデザインしていこうという「プラットフォーム」が必要となるのだ。その存在がAdobe XDといえる。だからこそ、アドビのクリエーティブの核となるソフトウエアだと位置づけられる。
いかなる形であれ、顧客が存在する企業であれば、あらゆる企業が体験デザインにかかわることになる。すなわち、Adobe XDをプラットフォームとして扱う潜在ユーザーは、ほぼすべての個人と企業、ということになる。
たとえば、あるメディア企業は、ミーティングでつねにAdobe XDのプロトタイピングの画面を見ているという。
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