日経平均2万2500円台回復、今後は買えるのか 「高値引け」でもやっぱり強気になれない?
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反発し高値引けとなった。自律反発狙いの買いが先行した後は売りに押され、下げに転じる場面があったが、安値圏では押し目買いに支えられ底堅く推移した。後場に断続的な先物買いが入り、上げ幅を270円超に拡大。指数寄与度の高い値がさ株の上昇が底上げに寄与し、2万2500円台半ばで取引を終えた。
TOPIXは0.74%高。セクター別では鉱業や不動産、鉄鋼が上昇率上位にランクイン。精密機器やサービス、空運がさえない。
ファーストリテイリング<9983.T>、ファナック<6954.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>の3銘柄の上昇が、日経平均を約136円押し上げる要因となった。中国9月消費者物価指数の発表を受け、中国景気の先行きに対する過度な懸念が後退。米株価指数先物が上昇し、ショートカバーを誘発した。
大型株で構成するTOPIXコア30は1.49%高となった一方、小型株が集まるTOPIX Smallは0.10%安。年初来安値を更新した。東証1部の値上がり銘柄の割合も52%にとどまった。
市場では「米金利上昇によるグロース株のバリュエーション修正は一段落したが、為替条項やブレグジット懸念など悪材料が相次いでいる。リスクオフの円高という感じにはなっていないが、強気にもなりにくい」(セゾン投信・運用部長の瀬下哲雄氏)との声が出ている。
個別銘柄ではNTT都市開発<8933.T>がストップ高比例配分。NTT<9432.T>は15日、NTT都市開発の完全子会社化を目指し、1株1680円で株式の公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。株価はTOB価格にさや寄せする動きとなった。
半面、KYB<7242.T>が大幅安。同社は16日、建築用の免震・制震用オイルダンパーの一部の検査工程において、データの書き換え行為があったと発表した。不正発覚を嫌気した売りが膨らんだ。
東証1部の騰落数は、値上がり1112銘柄に対し、値下がりが910銘柄、変わらずが87銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22549.24 +277.94
寄り付き 22298.20
安値/高値 22269.53─22549.24
TOPIX<.TOPX>
終値 1687.91+12.47
寄り付き 1675.15
安値/高値 1672.02─1688.11
東証出来高(万株) 126021
東証売買代金(億円) 24823.01
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