最良のソプラノ、モンセラート・カバリエ死去 「バルセロナ」で知られるカタルーニャの歌手
[バルセロナ (ロイター) ]- いまから30年前、フレディー・マーキュリーと「バルセロナ」を歌い、オペラをポップチャートにランクインさせたモンセラート・カバリエが10月6日、85歳で死去した。
病院関係者によると、このカタルーニャの首都バルセロナで生まれたスペイン人ソプラノ歌手は、長年病を患っており、9月中旬に入院した。バルセロナのサン・パウ病院で死亡した。カバリエが200回以上出演した、バルセロナのリセウ大劇場は、彼女を「歴史上もっとも重要なソプラノ歌手の一人」と述べた。
「普遍的文化の伝説的存在、最良の中の最良」
スペインのテナー歌手ホセ・カレーラスは、彼女は素晴らしい声域と完璧なテクニックとをあわせ持っていた、と語った。カタルーニャ・ラジオとのインタビューでカレーラスは「劇場で生で聞いたソプラノすべてを思い出しても、カバリエのような歌い手はいなかった」と答えた。
スペイン王室は彼女を「オペラの偉大な女性、普遍的文化の伝説的存在、最良の中の最良」と称えた。王室はツイートで「彼女の魅力と比類のない声は、いつでも私たちとともにあります」と述べた。
カバリエとクイーンのリーダーであるフレディ・マーキュリーは「バルセロナ」を1987年にリリースし、マーキュリーが亡くなった1年後の1992年、バルセロナ・オリンピック期間中にふたたび使用された。
リセウ劇場の芸術監督クリスティーナ・シェペルマンは、6日にバルセロナでリポーターに対し次のように語った。「彼女はオペラとクラシック音楽をこえることで、オペラ歌手はオペラ劇場だけのものではなく、そのずっと先に行くものであることを示しました」