日本に居座る不届き外国人「強制退去」の内幕 不法許すまじ、河川敷で野菜育てる中国人も
その時、ドアが開いた。ベトナム人の男だ。Gメンたちが一気に男を取り囲む。「入国管理局です。ビザの確認に来た」。突然の出来事に男は声も出ず、その顔は青ざめている。そのまま部屋になだれ込むGメンたち。室内には、あの2人の女が布団の中にいた。結果は全員が不法滞在。
ベトナム人の男と一人の女は留学生として来日、ビザが切れた後も残留し、工場で就労していた。もう一人、20代のベトナム人の女は、技能実習生として来日。鹿児島県で働いていたが、同僚のベトナム人と仲が悪く、2カ月前に逃亡。ここ群馬県まで逃げて来たという。この日の内に3人は、東京入国管理局へ連行。後日、全員がベトナムへ強制送還されることになった。
不法入国を許すな! 日本の“国境最前線”に密着
1日に11万人が利用する成田空港。日本の国境で不審な外国人に目を光らせるのは、東京入国管理局・成田空港支局の入国審査官。いわゆる“国境Gメン”たちだ。入国目的が申請内容と異なり、法を犯す危険性のある人物と判断すれば、その場で「退去命令」を下す。その数は1年で3000人以上。そんな緊張感漂う“国境最前線”にカメラは密着した。
この日現れたのは、バンコク便でやってきたタイ人女性。現地で知り合った日本人男性に会うため、観光目的でやって来たというが、何度聞いても、男性の連絡先、行き先や宿泊先さえも答えられないという。さらに驚いたことに、観光に来たと言い張る女性の所持金は、わずか360円。これでは電車賃でさえ足らないはずだが…。
結局、40分間の聴取の結果、統括審査官の下した判断は「退去命令」。入国目的が申請内容のとおりであると証明できない以上、入国を許可することはできず、女性はそのままタイへと送還された。
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