日本に居座る不届き外国人「強制退去」の内幕 不法許すまじ、河川敷で野菜育てる中国人も

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

今回のターゲットは、3年前、留学生として日本へやってきた24歳のベトナム人の男。半年前にビザが切れて不法残留となり、現在は群馬県内の工場で働いているという。

調査対象者の内偵調査をする入管Gメン。「タイキョの瞬間!密着24時」はフジテレビ系で10月6日(土)よる7時から放送です(写真:フジテレビ)

内偵調査の目的は、調査対象者の居住の実態をつかみ、生活パターンを把握、確実に摘発すること。警戒心の強い不法滞在者に、こちらの存在を気づかれれば、逃亡されてしまう可能性が高い。

一人暮らしの男が住んでいると思われる部屋のベランダには、作業着が干してあるのを確認。工場で働いているのは間違いないようだ。

不法滞在者摘発 緊迫の現場に密着

周囲が闇に包まれた頃、入管Gメンは部屋へと近づいていった。スパイ映画さながらの光景だ。忍び足でドアの前に立つGメン。換気扇は回っておらず、室内からは物音もしない。灯りもつかず、誰もいないようだ。夜勤で働いているのだろうか……。

その時、Gメンがわずかな異変に気づいた。キッチンの小窓の端から、ほんのわずかだが、灯りが漏れているのだ。どうやら窓には目張りが施してあり、室内の光を漏らさないようにしてある。この部屋には誰かがいる。

そして、翌朝午前7時。「そろそろ出勤するかもしれない」と、ドアが開くのを待ち構えるGメンたち。その時だった。

自転車の男がアパートへと帰ってきた。ターゲットの男だ。どうやら夜勤明けで帰宅したと思われるが、では昨夜、部屋の中にいたのは何者なのか……。

答えはすぐに出た。立て続けに2人、アジア系の女が部屋から出てきたのだ。男の一人暮らしだと思って進めてきた内偵調査は一転、3人の集団摘発へと作戦変更になった。

9日後の早朝5時。現場アパートの近くに総勢10人の入管Gメンが集まっていた。内偵調査で把握した生活パターンを元に、3人全員が部屋にそろったタイミングで摘発に着手する。午前6時。アパートに男の自転車があることを確認。きょうは夜勤ではないようだ。部屋の換気扇が回っている。朝食の準備だろうか……。

次ページその時、ドアが開いた
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事