レクサスUXとトヨタC-HRは何が違うのか まもなく登場のコンパクトSUVを徹底解剖

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安全支援システムはUXには第2世代となる「レクサスセーフティシステム+」を採用。単眼カメラ+ミリ波レーダーの構成は変更ないが、各センサーの性能が向上しており、プリクラッシュセーフティは夜間歩行者と自転車の検知が可能になった。機能もより充実しており、従来の機能に加えて、全車追従機能付のレーダークルーズコントロールと合わせてステアリング操作支援を行う「レーントレーシングアシスト(LTA)」、道路標識を認識する「ロードサインアシスト(RSA)、先行車発進告知機能なども採用。C-HRは登場時期の関係から、第1世代の「トヨタセーフティセンスP」を採用するが、マイナーチェンジで第2世代に進化するはずだ。

UXは快適装備も満載で、上級モデルと同じく空調はオートエアコンと連動してシートヒーター/シートベンチレーション/ステアリングヒーターを綿密に自動制御する「レクサスクライメイトコンシェルジュ」。オーディオは上級モデルと同じく「マークレビンソン(プレミアムサラウンドサウンドシステム)」を設定した。

ナビゲーションは日本仕様ではトヨタ・クラウン/カローラと同様に“つながる”機能が強化されたハイブリッドナビの採用に加えて、ITSコネクト対応する最新スペックを用意。細かい部分になるが、空調の吹き出し口調整ノブには世界初となる「非接触給電式LED照明」を採用する。C-HRもほぼフル装備ではあるものの、UXのように「プラスα」のアイテムは少ない。

「新世代レクサス」を身近に体感できる初のモデル

UXの価格は正式発売前なのでわからないが、同クラスのプレミアムクロスオーバーSUVの価格を考えると380万~450万円くらいと予想したい。ちなみにC-HRの価格は229万~292万9200円とUXが割高に感じてしまう人もいるかもしれないが、日本で数少ない小さな高級車であることに加えて、C-HRとは違った魅力をシッカリと備えていることを忘れてはならない。VW/アウディの価格差に関してはそれほど反応しないが、トヨタ/レクサスになると過敏に反応する人が多すぎると、個人的には感じている。

レクサスはフラッグシップクーペの「LC」から第3チャプターと呼ばれる新世代に移行。すでに「LS」と「ES」(まもなく日本にも導入)が登場したが、キャラクターや価格帯などから誰もが体感できるモデルではない。そういう意味では、UXは「新世代レクサス」を身近に体感できる初のモデルとも言っていいかもしれない。

UXの前で(写真:レクサスインターナショナル)
山本 シンヤ 自動車研究家

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やまもと しんや / Shinya Yamamoto

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“わかりやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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