「美肌」に最も効果的なあまりに地味な方法

肌の状態を左右するのはやはり腸だった

だが、腸内微生物の状態は人によって千差万別。そこに免疫系や肌のミクロビームの違いが重なり、自分にぴったりのプロバイオティクスを見つけるのは、宝くじ並みに難しい。2016年に発表された研究では、プロバイオティクスは経口投与された場合、実験参加者の約3分の1にしか定着しなかったという(健康効果は研究対象外)。

たとえいつか、腸内微生物と美肌の間に強い因果関係がみつかったとしても、プロバイオティクスだけが腸内微生物を改善する方法とは限らない。

いちばん効果的な方法はいちばん地味

「サプリだけでは不十分だ」とボウは言う。「プロバイオティクスのサプリを摂取しても、それが定着する適切な環境がなければ、排出されてしまうだろう」。だからボウは、あくまで「正しい食生活」との組み合わせとして、プロバイオティクスを推奨している。

スタンフォード大学医科大学院のジャスティン・ソネンバーグ准教授は、美肌の追求は、最終的に精密医療に行き着く可能性が高いと考えている。たとえば、人の肌は12のタイプに分類され、それぞれに合う種類や用量のプロバイオティクスによって、肌のコンディションがよくなるように腸内の常在菌に影響を与える。

これまでのところ、内側から美肌をつくる最善の方法は、食生活を変えるという昔ながらの地味な方法だ。すなわち自然食品を積極的にとり、飽和脂肪を制限し、砂糖は最低限にとどめるなど、新鮮味はない。だが、話題のプロバイオティクス・サプリは、ダイエット全般に人々が興味を持つきっかけになる。

「『ビューティシェフ』の製品は、ユーザーに食生活の見直しを促す」と、CEOのオーツは語る。「みんな体調の変化を実感できるから」。

(執筆:Courtney Rubin記者、翻訳:藤原朝子)

©2018 New York Times News Service

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