「美肌」に最も効果的なあまりに地味な方法 肌の状態を左右するのはやはり腸だった

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プロバイオティクス製品もその1つだ。おしゃれなパッケージに、「グロー(輝き)」とか、「インナービューティ(内なる美)」といったワンランク上の雰囲気をかもしだすコピーがついていることが多い。

たとえば、オーストラリアのオーガニックスキンケアブランド「ビューティシェフ」が販売する7種類のプロバイオティクス製品は、ブランド品通販サイト「ネッタポルテ(Net-a-Porter)」や、女優グウィネス・パルトロウが運営するライフスタイルサイト「グープ(Goop)」で売り切れることも多い。化粧品業界の大御所ボビイブラウンも今年、水なしで摂取できるレモン風味のプロバイオティクス粉末「ピクシー・スティック」を投入した。

フェイシャル・エステティシャンのソニア・ダカールは、「乳酸菌フローラ(Acidophilus Flora)」というプロバイオティクス製品を販売している。メークアップ・アーティストのローズマリー・スウィフト(女優ケイト・ボズワースや、スーパーモデルのジゼル・ブンチェンやミランダ・カーの輝く肌の立役者と知られる)は最近、RMSというブランド名でプロバイオティクス・サプリを導入した。この商品は、発酵食品を食べたがらないモデルたちに「微生物」を食べさせようという狙いから生まれた。

サプリを飲むだけでは意味がない

「きれいでも、肌のコンディションがとても悪いモデルは少なくない」と、スウィフトは言う。彼女は昔の病気をして以来、プロバイオティクス食品と安全な化粧品のよさを訴えてきた。「でも誰も発酵食品を食べたがらない」。

腸内(と肌)をきれいにするには、プロバイオティクス・サプリを飲むだけではダメだ。

無数の腸内細菌のうち、ニキビの減少や、肌の潤いやもちもち度をアップさせる細菌を特定する研究はいくつかある。たとえば2017年の日本の研究によると、乳酸菌の一種であるラクトバチルス・カゼイ327(L.K-1)は、角層を改善し、肌がパサパサになるのを防止するとみられている。また、2016年に発表された研究によると、ラクトバチルス・ラムノースSP1という菌は、大人ニキビに関係があるとされてきた。

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