「iPhone XS Max」、使ってわかった衝撃進化 写真やビデオ機能が驚くほど進化している

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iPhone XS Maxは6.5インチに大画面化され、映像視聴やゲームなどを大迫力で楽しめるようになる。大きな画面があるのでそれはわかりきっていることであり、iPhone XSと画素の細かさも共通しているため、予測できる体験だった。

それでも、iPhone XS Maxのカメラを1080p 30fpsに設定して拡張ダイナミックレンジと映画レベルのビデオ補正を両立させて撮影すると、自分で撮影したものではないようなビデオ品質に驚かされる。

そして、サウンドの迫力が、自分のビデオですら明らかに向上しているのだ。iPhoneにはこれまでも複数のマイクが備わってきたが、iPhone XSシリーズではビデオのステレオ録音ができるようになった。

その左右のチャンネルに分かれて録音された音声が、iPhone XS Maxではより大きく分かれた左右のスピーカーから再生されるのである。iPhone Xもステレオ再生に対応していたが、画面が大きくなり、その音の広がりの表現がさらに向上している。

スマートフォンでストリーミングの映像を楽しむ機会も増えている。外出先でヘッドフォンを装着する人がほとんどだが、家ではスマートフォンのスピーカーで音に妥協をしていたかもしれない。iPhone XSシリーズ、特にMaxは、しっかりとした大きく拡がりのある音で、映像を楽しめるようになるはずだ。

問題は「20万円弱」という価格

iPhone XS、iPhone XS Maxの最大の問題点は、その価格だ。

Apple Storeの価格は、iPhone XSは税別11万2800円~、iPhone XS Maxは税別12万4800円~に設定された。iPhone XS Maxで512GBモデルを選ぶと、消費税を含めて17万7984円となる。AppleCare+に加入すれば20万2608円だ。

確かにiPhone XS Maxは、テレビやタブレット、カメラ、場合によってはパソコンをも代替する持ち運べるデバイスになり得る。それだけの役割を担うだけの性能面での信頼性をかなえることも確かだ。

しかし、それでも高額になりすぎていると感じるのは、なにもデフレからの脱却が遅れる日本だけではない。そのためにアップルは、6.1インチの液晶モデルであるiPhone XRを用意したのだ。ただし、iPhone XRにはカメラが1つしかなく、非常に精度が高まっているポートレートモードを人物以外に適用できない。

特に、写真やビデオにこだわりたい人にとっては、6.5インチモデルを選択すべきであり、そうすることによって日々の満足感とクリエイティビティを明らかに高めてくれるだろう。

庭先に咲く花
松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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