｢iPhone XS Max｣､使ってわかった衝撃進化 写真やビデオ機能が驚くほど進化している

そのため、もしiPhone XからiPhone XSに乗り換える場合、精巧に作られたケースであればあるほど、カメラ部分が干渉し、うまく装着できなくなる可能性が高い。アップル純正のiPhone X向けフォリオケースは、無理矢理装着できないことはなかったが、画面内に仕込まれた磁石の位置が変わったため、フリップの開閉での画面の点灯・消灯はできなかった。

MaxはiPhone 8 Plusとほぼ同じサイズ

iPhone XS Maxは、iPhone XSをそのまま6.5インチに拡大した大画面モデルだ。「Max」という名称について個人的な好みではない話は以前ご紹介したが（参考記事：｢iPhone Xs Max｣なんて名前はガッカリだ）、上品でエレガントなゴールドのカラーと、迫力のある「Max」という接尾語はやはりちぐはぐな印象を受けたままだ。

実際に数日間使っている中で、握ってみたり、ポケットに入れてみたり、あるいはカメラで写真やビデオを撮ってみると、iPhone 8 Plusを使っている感覚と変わらないばかりか、iPhone Xからの移行も、すんなりとこなすことができた点は意外だった。

iPhone XS Max（下）とiPhone 8 Plus（上）。iPhone XS Maxはわずかに幅が狭く、わずかに重い（筆者撮影）

それもそのはずだ。iPhone XS Maxのサイズは長さ157.5ミリ、幅77.4ミリ、厚さ7.7ミリ、208グラム。一方iPhone 8 Plusはそれぞれ、158.4ミリ、78.1ミリ、7.5ミリ、202グラム。厚みと重さは増し、長さと幅はわずかに小さくなっていた。

Maxという名前の割には、デバイス自体は大型化されなかった点は評価できる。アップルは、スマートフォン体験を最大化するという意味合いでこの名称を付けたそうだが、アップルとして、スマートフォンとしての最大サイズをここで規定していると見てもよいのかもしれない。

iPhone XSもしくはiPhone XとiPhone XS Maxの違いは、後者は大画面モデルという扱いを受けている点だ。

iPhone Xは、iPhone 8 Plusまでの5.5インチモデルにあった、Split Viewをサポートしていなかった。この機能は、メモやメール、設定などのアプリで横長に構えると、左側にリスト、右側にコンテンツが分割して表示される仕組みだ。

iPhone XS Maxは、iPhone 8 Plusと同様に、このSplit Viewに対応する。もちろん画面が大きいことから、写真やビデオなどを大きな画面で楽しんだり、より多くの情報を一度に表示したり、文字を拡大した際の使いやすさが大きく向上することになる。