東京都が「英語オンリーの村」を建設した理由

海外の街や飛行機内など「リアルさ」を演出

飛行機の機内を模した空間。協賛企業の1社である全日本空輸が監修している。座席前に機内誌があるなど、細かい部分まで再現してあった(撮影:尾形文繁)

"How can I help you? What can I get for you?”(「お客様、何かお持ちしましょうか」)

"Blanket, please."(「毛布をお願いします」)

"Anything else?"(「ほかにはございますか?」)

"I want a pillow."(「枕をお願いします」)

飛行機の機内をそのまま再現した空間で、席に座る小学生と、客室乗務員役の外国人とが会話する。小学生の手には毛布と枕の描かれた「ミッションカード」。そのカードに書かれたアイテムを入手するミッションを、英語のやりとりを通じて達成する仕掛けだ。

9月6日、東京・青海に東京都の体験型英語学習施設である「英語村」がオープンした。その名も、「TOKYO GLOBAL GATEWAY」(TGG)。東京都の事業で、学研ホールディングスなど民間5社のコンソーシアムが運営する。約9億円を投じ施設を改修、そのうち都が4.5億円を補助した。2028年まで営業予定で、その間の賃料は都が負担する。

オールイングリッシュの世界で英語力を試す

「一歩踏み込めば、オールイングリッシュの世界。海外にいるかのようなリアルな空間で、英語でのコミュニケーションを体験できる」。民間5社で作るコンソーシアムの織田信雄社長はそう語る。

総面積約7000平方メートルの施設は、アトラクション・エリアとアクティブイマージョン・エリアに分かれる。アトラクション・エリアにはエアポート、ホテル、トラベル、キャンパスの4つのゾーンがあり、海外の街並みや施設をリアルに再現。冒頭のように日常生活や海外旅行でよくあるシーンを想定して、カードに書かれたミッションを英語によるやりとりで達成していく。

アクティブイマージョン・エリアは、より高度な活動をする場だ。文化やビジネス、国際貢献などの多様なテーマを英語で学習する。たとえば、プログラミング体験やダンスパフォーマンスの創作・発表、キャスターや撮影スタッフに扮してのニュース番組制作や、企業を分析して投資先を考えるプログラムもある。小学校の高学年から高校生まで、習熟度に応じてさまざまなプログラムが用意されている。

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