新AppleWatchは、スイス腕時計の脅威だ 心臓の異常を検知する機能は高齢者を魅了
[チューリヒ 13日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>がこのほど発表した腕時計型端末「アップルウオッチ」の新製品は心臓の異常を検知する機能を備え、高齢者の購買意欲をそそって、スイスの腕時計業界にとって脅威になりそうだ。
アップルウオッチの新製品「シリーズ4」はユーザーの心電図を記録して不整脈を検知し、ユーザーが転倒すると自動的に緊急通報する。価格は399ドルから。
時計業界の専門家グレゴリー・ポンス氏はシリーズ4について自身のウェブサイトに「マニアのみでなく、健康を気遣う45歳以上の消費者も標的にしており、単に進化したというだけでなく革新的だ」と書き込んだ。
調査会社CCSインサイトの推計によると、アップルは腕時計業界で急速にシェアを伸ばしており、今年の販売はスイス製腕時計の全世界での販売にほぼ匹敵する規模となる見込み。スイスの腕時計業界の昨年の販売数は2400万個。
スイス製腕時計は価格が500ドルまでのエントリーモデルの販売がこの数年減少傾向をたどっており、多機能腕時計スマートウオッチとの競争激化が一因となっている可能性がある。
スイスの腕時計大手、スウォッチグループ<UHR.S>のスウォッチ、ティソ、モンディーンなどがこの価格帯のブランドだ。
エグザーヌBNPパリバのアナリスト、ルカ・ソルカ氏は「アップルウオッチは引き続き進化し、新たな機能が付け加わっている。エントリーモデルのスイス製腕時計は状況がどんどん厳しくなるだろう」と述べた。
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