凶悪殺人犯と対峙しても何とか生き残る方法 自衛隊「特殊部隊」創設者が徹底解説
2018年6月は、凶悪な殺人事件が立て続けに発生した。
6月9日には東海道新幹線内で、男性がナタで切りつけられ亡くなった。見知らぬ女性に、突如襲いかかった犯人を制止しようとした結果であった。同月24日には、福岡市内でIT関係の講師が、路上で殺された。胸と背中を何度も刺され、亡くなってしまった。
さらにその2日後、26日には、富山市内で交番の警察官が襲われ、拳銃を奪われた。犯人は、その拳銃で警察官とたまたま付近に居合わせた人に向けて発砲し、2人を殺害した。
凶悪事件が起きたとき、どんな行動を取るべきか
私が元特殊部隊員であるからか、この手の事件が起きると、知人、友人をはじめ、テレビや新聞等のマスコミ関係者から、「あのときは、どうすればよかったのですか?」という質問を多く受ける。
当然ながら、私が正解を知っているということではないし、そもそも正解、不正解という、数学の解答のように〇×がつく問題でもない。
だから私は、自分がその場にいたらどのような思考過程を経て、どんな行動を起こすかについてお話しするようにしている。
状況をいくつかのポイントで分析し、取るべき行動を決定していくが、その過程を細かく説明してみる。
このいくつかのポイントというのも、私があみ出したものではない。私の知る限りどこの国の軍隊(軍隊だけでもない)も似たようなものを持っている。
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