同乗走行後に前出の両氏に、シビックタイプRの印象について尋ねた。もちろんタイプRはドライブしている。
シビックの長所として、2人は、このクラスのベンチマークであることを認め、エンジンやトランスミッションが優れており、電子制御サスペンションのセッティングがいいと話していた。一方のメガーヌは4輪操舵によってイージーに速さが手に入ることと、山道での運転の楽しさを魅力に挙げていた。
ルノー・スポールにとって日本は欧州以外では最大の市場であることから、両氏は何度もわが国の公道やサーキットでテストを行い開発にフィードバックしている。それが日本の道での快適性や運転の楽しさに結実しているのだろう。
対するシビックタイプRは、全身からクラス最速を狙おうという凄みが伝わってくる。スタイリングからもその意気込みが伝わる。速度を上げても車体が浮き上がらず、逆に路面に押さえつけるという「マイナスリフト」を達成すべく、なりふり構わぬエアロパーツが装着してある。
一方のメガーヌは床下に流れる空気をリアバンパー下のディフューザーで積極的に抜くことで車体の浮き上がりを抑える。控えめなエアロパーツも付くが、ダウンフォース(車体を路面に押し付ける力)の9割は床下で得ているという。
5ドアボディと2ペダルのトランスミッションを得たことに加え、抑えの利いたデザインによって、新型メガーヌR.S.はゴルフGTIに匹敵する万能性を手に入れたと言える。あとは4輪操舵とHCCがニュルブルクリンクでどうなのか。結果次第で販売成績も変わってくるだけに興味がある。
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