テスラの「EVトラック」をくじく包囲網の全貌 この分野に特化するベンチャー勢が急加速
アメリカでは超長距離トラックが物流の中心となっているが、それを自動運転化することでコスト削減と安全性の向上を図ろうという考え方が出てきている。その際、高速道路走行が大部分となり、長距離物流の自動運転化を考えるときに、「トレイン・オブ・トラック」つまり最初のトラックのみにドライバーが乗車し、後続するトラックは自動運転の追跡機能により同じ軌道で走行する、というアイデアがある。
イーロン・マスク氏はこの考えを早くから表明してきたが、EVの大型トラックが開発されれば現実味を帯びたものとなるだろう。テスラを含め、ほとんどのEVトラックは来年を発売開始と予定している。そのため現時点では売り上げなどのデータは存在しないが、2019年がEVトラック元年として大きくクローズアップされる年になることは間違いない。
一方、マスク氏は以前に「自動運転の乗合シャトルのようなものが必要になるだろう」と語ったことがあるが、まだテスラが手がけていないシャトル(小型乗合バス)についても現在次々に全米や欧州の各都市と提携して路上テストを行う企業が増えている。代表的なものにアリゾナ州のローカル・モーターズ、フランスのイージー・マイルなどがある。
そのなかでもかつて「テスラ最大のライバル」と呼ばれたフィスカー・オートモーティブの創設者であるヘンリケ・フィスカー氏が新たに立ち上げたフィスカーも「オービット」と呼ばれるシャトルを発表、来年からアメリカの複数の都市と提携して公共交通の一環として提供する計画を発表した。EVが車の選択肢としてクローズアップされていくなか、さまざまなカテゴリーでの競争は今後も激化しそうだ。
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