テスラの「EVトラック」をくじく包囲網の全貌

この分野に特化するベンチャー勢が急加速

2017年に発表されたテスラのEVトラック「セミ」。発売は2019年に予定されている(写真ːテスラ)

EV市場を席巻するテスラがGMやフォードのような総合自動車メーカーを目指している。2017年にはEVトラックテスラ「セミ」、さらにはEVスポーツカーである「ロードスター」を相次いで発表、次にはシャトルバスなどの公共交通用の乗り物開発に着手する、と言われている。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

しかし業界の風雲児と言われ数々の新規事業を立ち上げてきたテスラ社CEOイーロン・マスク氏の勢いにもこのところ陰りが見られる。これまではほぼEV市場で一人勝ち状態だったテスラには次々に“テスラ・キラー”を名乗るライバルが出現している。その中で「打倒・セミ」を掲げ、現在競争が激化しているのがEVトラックの分野だ。

老舗とベンチャーが販路競い合う

テスラがEVトラックのコンセプトを発表する以前にEVトラック開発に着手していたのはドイツのダイムラー社や米国のトラックメーカー、ナビスターなど極めて少数の企業だったが、2017年から今年に入りアメリカでは次々にEVトラックメーカーが生まれ、将来の販路を競い合っている。

新興勢力のほとんどはベンチャー企業でEVトラックに特化している、という特徴がある。その多くがロサンゼルスに本拠を置いており、発売を来年のセミの発売に合わせてきている点、コンセプトモデルを貨物運送会社のフェデックス、UPS、郵便局などのフリート(商用車両)としてテスト運用している点も似通っている。代表的な企業にチェンジ(Chanje)、アライバル、ワークホース、トール(Thor)などがある。

次ページ貨物輸送会社と提携する社も
関連記事
トピックボードAD
  • 北朝鮮ニュース
  • 360°カメラで巡る東京23区の名建築
  • 就職四季報プラスワン
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
シャープ製パネルで相次ぐ<br>火災事故の深層

19件中10件がシャープ製。消費者庁のデータに登録されている、太陽電池パネルに関連した火災事故の数だ。「原因が特定できない」とし、製品リコールに否定的なシャープ。対策が急務。