テスラの「EVトラック」をくじく包囲網の全貌

この分野に特化するベンチャー勢が急加速

チェンジはレンタルトラックのライダーと提携し、同社のフリートとしてEVトラックを投入。すでにライダーは500台のチェンジのEVトラックの購入予約を行っており、2019年以降アメリカ全土でEVフリートのリースを開始する予定だ。同社の大型デリバリーバンは最大2700キロの牽引能力があり、16立方メートルの積載能力、1回のチャージで継続走行距離は160キロとされる。

アライバルはロンドンに本社を置く。現在UPSの英国内での配送業務で提携、35台のEVバンをサービスに提供しているほか、英国郵便局との提携も進んでいる。さらにUPSはパリでもアライバル製車両を導入する予定があるという。

ワークホースは2015年からEVトラックの生産を始めた。同社はドローンの製造販売やナチュラルガスを燃料とする低燃費トラックなども手がけており、E-GENと呼ばれるEVトラックは最初にUPSが購入しデリバリーに導入したことでも知られる。

ワークホース「E-GENデリバリーバン」はドローン配送システムと連携(写真ːワークホース)

ワークホースではEVトラックとドローンを組み合わせたデリバリーシステムを構築し、一定の地域にトラックを駐車させ、そこから近場の宅配はドローンが行うことを目指している。

郵便局の宅配トラックで競争激化

トールは2018年に入りUPSとの提携を発表し注目された。同社のET-Oneミディアム・デューティ・トラックはベースモデルが航続距離100マイルで価格は15万ドルから、航続距離が300マイルのモデルが25万ドルから発売予定だ。

またUPSと提携するのはクラス6と呼ばれるミドルサイズモデルだが、同社では2017年にクラス8のヘビーデューティ・トラックの試作車も完成させており、テスラのセミに対抗できるスペックを備える。

新興勢力ではUPSとの提携が目立つが、フェデックスでも2010年から低燃費宅配トラックの導入を積極的に進めてきた。同社ではナビスターのEVトラックを最初に導入したが、2018年に入りテスラのセミを20台予約購入したことを公表。またワークホースのトラックも一部のサービスに利用している。

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