サッポロ、「ビールもコーヒーも赤字」の深刻

稼ぐのは不動産のみ、どう生き残るのか

主力のビール、缶コーヒーは不振だが、写真後ろの銀座4丁目交差点に面する「GINZA PLACE」といった不動産事業は好調だ(記者撮影)

「この決算はそうとう厳しかったですね……」。サッポロホールディングス関係者はため息交じりにそう漏らした。

サッポロホールディングスの業績が苦戦している。国際会計基準(IFRS)初適用となる2018年1~6月期の決算では、売上高は2417億円(前年同期比3.6%減、以下の前年同期比はすべてIFRS遡及修正ベース)、営業損益は30億円の赤字(同12億円の黒字)に沈んだ。

国内酒類事業は23億円の赤字に

苦戦したのは、グループ全体の売上高の約半分を占める国内酒類事業だ。セグメント損益は23億円の赤字(前年同期は6億円の黒字)。主力の高価格ビール「ヱビス」の販売減が響いた。

昨年度は2017年3月にヱビスブランドから発売した「華みやび」がヒットしたが、今年はもう1つの主力ビール「黒ラベル」の販売強化や缶チューハイの新ブランド立ち上げなどに経営資源を割いたため、大型商品の投入がなかったことが影響した。

ビール類には、酒税法の税率に対応する形でビール・発泡酒・新ジャンルの3タイプがある。サッポロビールは今年3月に新ジャンル「麦とホップ」をリニューアルし、低価格分野で攻勢をかける計画だったが、キリンビールの新ジャンル「本麒麟」の大ヒットで、思ったように販売数量を伸ばせず、コストだけがかさむ形になってしまった。

そして、もう1つ業績不振の要因となったセグメントがある。

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