MINIが「くまモン」に白羽の矢を立てたワケ

コラボは全国に広がり、来店者増も実現した

「まあ、一言でいえば、どうぞ進めてください。というこったい。各社とも、『そのような話は、本来わが社が真っ先に提案すべきこと』と大人の対応を見せてくださった。感謝せんといかんな。というわけで、あとはしっかりやってくれ。……ところで、くまモンは、MINIに乗りきっとや(乗ることができるのか)?」

「……?」

今度は、県内にあるMINIのディーラーに走ります。

「くまモン、入りません!」

「バンタイプは?」

「それも無理です!……それって荷物扱いじゃないですか!」

「…………」

「……オープンカーもありますが……」

「それだ!」

しかし、想像してみてください。オープンカーの助手席(本人が運転するわけにはいきませんので)にくまモンが乗って、天下の公道を走る姿を。周りの車に与える影響を考えると、事故でも起こされてはさすがにまずかろう、という話になり、プレゼントについては、泣く泣くご辞退することになりました。

他方で、イギリスのオックスフォード工場訪問については、着々と準備を進めます。くまモンが訪問する今年(2013年)は、工場創立から100年という記念すべき年に当たります。いくら国内メーカーが大人の対応を見せてくださったとはいえ、何の理由もなく、ただ車をプレゼントするから来てください、というお話に乗っからせていただくわけにはいきません。そこで、ストーリーを考えました。

くまキャラの先輩、パディントンからの招待状

イギリスといえば、くまキャラの先輩でもあるパディントン ベアがいます。パディントン ベアから「フランスに来るついでにイギリスにも遊びにおいでよ」と、招待状をもらい、パディントン ベアに会いに行く。待ち合わせの場所のオックスフォードでは、パディントン ベアがくまモン仕様のMINIで登場し、プレゼントしていただく、というサプライズなお出迎えを受ける、というもの。

MINI Japanの松本亮さん(当時)が手を尽くしてくださり、本当にパディントン ベアから招待状をいただくことができました。

さて、プレゼントは泣く泣くご辞退申し上げたのですが、ストーリーの上ではいただいたことになっております。ならばやはり、一度くらいはくまモンを乗せて公道を走らせたい。ということで、帰国後の7月24日、くまモンスクエアのオープニングに合わせて、くまモンがMINIくまモンバージョンに乗ってファンの前に登場するという趣向を考え、実施しました。通常の長さのシートベルトでは足りずに、特注までしたのはご愛嬌です。

ところで、天下のMINIが、どうして縁もゆかりもないくまモンに白羽の矢を立てたのでしょう。この疑問については、後日、松本さんからお聞きすることになります。

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