甲子園「四国凋落と東北躍進」の明らかな根拠 データで読み解く「甲子園」強豪地方の変遷
■北海道・東北地方
21世紀になると勝率5割に届く勢いに
1950年代までは勝率2〜3割と低迷していた北海道・東北地方は、1960年代以降には若干勝率が上がりますが、それでも4割を切っていました。それが21世紀になるとジャンプアップし、最近では勝率5割に届く勢いとなっています。
【1980-1992年】
地域の合計勝利数 82勝
勝利数1位 13勝 東北(宮城県)
勝利数2位 10勝 仙台育英(宮城県)
勝利数3位 8勝 秋田経法大付(秋田県) ※現・明桜
勝利数4位 5勝 金足農(秋田県)
地域の合計勝利数 82勝
勝利数1位 13勝 東北(宮城県)
勝利数2位 10勝 仙台育英(宮城県)
勝利数3位 8勝 秋田経法大付(秋田県) ※現・明桜
勝利数4位 5勝 金足農(秋田県)
21世紀のジャンプアップ前、この地方を支えていたのは宮城勢。全82勝中、東北高が13勝、仙台育英が10勝と活躍しました。この時期の東北高校には、のちに大洋やシアトル・マリナーズで活躍した佐々木主浩や元阪神・葛西稔が、仙台育英には1989年の準優勝の立役者で元ダイエー・大越基が在籍していましたが、後の時代と違って東北地方出身者で占められていました。また両校の影に隠れて目立たないものの、秋田経法大付(現・明桜)、金足農のがんばりも大きかったといえます。
【2001-2013年】
地域の合計勝利数 141勝
勝利数1位 18勝 光星学院(青森県) ※現・八戸学院光星
勝利数2位 15勝 駒大苫小牧(北海道)
勝利数2位 15勝 聖光学院(福島県)
勝利数2位 15勝 東北(宮城県)
勝利数2位 15勝 仙台育英(宮城県)
勝利数3位 11勝 花巻東(岩手県)
勝利数4位 7勝 青森山田(青森県)
地域の合計勝利数 141勝
勝利数1位 18勝 光星学院(青森県) ※現・八戸学院光星
勝利数2位 15勝 駒大苫小牧(北海道)
勝利数2位 15勝 聖光学院(福島県)
勝利数2位 15勝 東北(宮城県)
勝利数2位 15勝 仙台育英(宮城県)
勝利数3位 11勝 花巻東(岩手県)
勝利数4位 7勝 青森山田(青森県)
この時期の特徴は、新戦力の躍進。さきほど紹介した東北や仙台育英などの伝統校の他、青森・光星学院や北海道・駒大苫小牧、福島・聖光学院などが活躍しています。それまで勝率が高くなかった県に強豪校ができたことで、地方全体の底上げにつながりました。
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