19年ぶり新規参入、「リアップ」後発薬の勝算

アンファーが新製品、ロート製薬も参入へ

大正の主販路は言わずと知れたドラッグストアだ。今回はアンファーがネットシフトを鮮明にしたことで”正面衝突”は避けられそうだが、一件落着とはなりそうにない。今後さらに後続会社の参入が予想されるからだ。

ミノキ5はアンファーが販売元で、実際の製造は後発薬メーカーの東亜薬品(富山県富山市)が担当する。実はそれ以外にも、昨年12月にロート製薬が、4月には大興製薬(埼玉県川越市)など3社が、リアップ後発薬の製造販売承認を取得している。

主戦場はやはりドラッグストア?

ロートは取材に対し、発毛剤の後発薬について「発売時期などは実際に決定するまでは言えない」と答えるのみだった。また、ロート以外の3社はみな後発薬・製造受託メーカーであり、東亜薬品同様にどこかほかの販売先とタイアップする可能性が大だ。

アンファーはもともとネットでの販売比率が高く、むしろ例外。あるOTC医薬品(一般用医薬品)流通卸の関係者は「リアップの後発品を販売しないか、という話はドラッグストアにもきている」と打ち明ける。今後、大手ドラッグストアが後発薬を自社の専用品として取り扱うことも考えられる。

そのうえ、ロートが参入するとなれば、やはり大正の牙城であるドラッグストアが主戦場となりそうだ。

その場合、アンファー以外の後発薬での参入組はリアップよりも価格を大きく下げる可能性がある。「他社が入ってきて市場が拡大するかって?数量は伸びても金額ベースでは伸びない」と、前出のOTC医薬品流通卸関係者は予想する。

発毛剤が普及するアメリカでは、すでに後発薬による価格破壊が起きている。日本のリアップに相当するアメリカの先発薬「ロゲイン」でも3500円程度で手に入るようになっている。日本の半額以下だ。

つまり、アンファー参入はその1段目のロケットにほかならない。発毛剤市場の変動はこれからが本番。号砲はまだ鳴ったばかりだ。

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