トルコリラで損した投資家が学ぶべき「教訓」 カリスマ投資家も「FXデビュー時」92万円の損

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【8月10日 金曜日】日経225先物は、50円高の2万2550円。NYダウは74ドル安の2万5509ドル。9時09分、昨日の決算発表を受け、売り気配で始まった自動車部品のアルファ(3434)を160円安の1483円で200株、ナンピン買い。日経平均は、300円安の2万2298円。

【8月11日 土曜日】日経225先物は、100円安の2万2200円。NYダウは196ドル安の2万5313ドルと3日続落。1ドル=110.84円、1ユーロ=126.46円。トルコリラが急落し、1トルコリラは、17.24円と前日比なんと-2.765円もの円高となった。直接のきっかけは、米の追加関税で、トルコからの鉄鋼には50%、アルミニウムには20%の関税を表明したことだ。

トルコリラは、6月7日より政策金利は、17.75%と高金利にもかわわらず、円に対して年初来40%超の値下がりとなっている。読者の中には、高金利に釣られて、トルコリラ建ての金融商品を買ってはいないだろうか?

NZ$で「約92万円の授業料」を払ったことを思い出した

高金利通貨はなぜ高金利なのかといえば、国内が物価高でインフレなので、お金の価値が下がってしまい、高金利にしないとその通貨を買ってくれる人がいないからではないだろうか。金利高に釣られて安易に買ってしまうと、高金利を上回る通貨安になると、いざ日本円に戻したときには、元本割れしかねない。

もう10年以上前に、初めてFX(為替証拠金取引)をした時のことだが、時期はちょうど8月のお盆休みの時で、北海道から帰省していた友人と銀座で飲んでいた時に起きた。初めてなので、口座に100万円だけ入金して当時高金利通貨だった、ニュージーランドドルを買っていた。

だが、今から考えれば、機関投資家など参加者が少ないこのお盆の時期に仕掛けられ、思わぬ円高となったのだった。家に帰ったら買いポジションは強制ロスカットされてなくなっており、100万円あった証拠金は、わずか7万7000円になっていた。

これが私の「FX取引デビュー」で、このようにしてやられてしまうのかととてもいい勉強になった。「授業料約92万円」は痛かったが、FX取引で儲けることの難しさを知り、厳しい洗礼を受けた。

投資で儲けられるようになるまでには、株でもFXでも数多くの失敗と多くのマーケットに支払う授業料(損失)、研究、勉強、時間が必要だと思う。とりあえず、短期的な見通しとしては、日経平均株価が7月5日の終値(7月の安値)、2万1546円を下回ってこないかどうかに注目している。

内田 衛 カリスマ投資家

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うちだ まもる / Mamoru Uchida

個人投資家。高校時代から株の取引を開始。平成バブル崩壊で多額の借金を背負うが、自力で全額返済して大復活。大学卒業後、大手生保勤務後、フリーに。FP資格を持つ。現在の運用資金は3億円以上。株式投資では中長期、低位株投資が基本。株式のほかに、株の利益で収益不動産投資も行う。2007年8月からは『オール投資』(現在休刊)で5年以上にわたり投資日記を連載、大人気を博す。

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