卒業後の進路:大学院
具体的なプロセスなどはよくわらないので、私の知り合いの大学院生について、何人かご紹介します。
今回のボストンプチ旅行では、知人のハーバード大学院生のアパートのゲストルームに泊めていただきました。彼女は、東京大学在学中にSwarthmore collegeに1年留学し、卒業後、東京大学大学院に進み、現在はハーバード大学院で歴史の研究をされています。
博士号を取るためには、授業を履修し、論文を書き、自分の専門分野に関する筆記と口述(4人の教授から数時間ひたすら質問をされまくる)の試験があるそうです。そうとう自分の専門に関しての愛がなければやっていけないだろうな、という印象を受けました。平均6年ほどかかるそうで、あまりの大変さから途中でドロップアウトする人もいるそうです。
今回の期間中、グルーバンクロフト奨学生とグルー家の方とのお食事会がボストンで行われました。そのときに、現在、MITの院に通われている先輩が来られていたので、食事会の次の日にYale大学院の先輩と一緒にMITの案内をしていただきました。
お2人曰く、理系の場合でも、授業を受け、筆記口述どちらの試験もあるようです。理系の場合は研究競争なので、「夏休みはない」とのことです。
これだけ理系の研究生活を送っているMITの先輩は、子供のときから科学少年だったのかなあと思ったのですが、実はリベラルアーツカレッジのCarleton College時代は、国際関係をやろうと思っていたそうです。しかし、夏に物理の教授のリサーチアシスタントをしたことをきっかけに、物理専攻になり、気づけば重力波の先端研究を行っているそうです。
「今やっていることを必ずしも将来につなげなければいけない」なんて思わないで(法学部だから弁護士にならなきゃ、とかですね)、いろいろな方面にアンテナを向けることが大事なのだなと思いました。
アメリカの大学を出たからといって、日本の大学院に入りにくいということはありません。
グルーの先輩で、アメリカのリベラルアーツを卒業後、東京大学公共政策大学院に行かれて、現在、外務省で働いておられる方もいますし、実は私の姉も、リベラルアーツカレッジを卒業後、京都大学医学部医学研究科に所属しています。ちなみに私の姉は古典ギリシャ語専攻の予定だったのですが、卒業時には数学専攻で、今では医学の研究をしている、というなんともリベラルアーツらしい人生を歩んでいます。
今年の夏に部活の試合で京都に行ったときに姉の家に泊まったのですが、そのとき姉は、朝8時に家を出て、夜中の2時くらいに部屋に戻ってくる、という生活を送っていました。「大変だね」と言ったら、「大腸菌が死んじゃうからね」と、これまた次元の違う返答でした。
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