唐突な小泉元首相の発言に隠された「秘密」

「小泉脱原発発言」と日本デフォルト(下)

「上」のあらすじ~世界を縦横無尽に飛び回り、情報の収集と分析に余念がない筆者。先日は飛騨高山で、知人に紹介され、ある社長と3人で会食した。その社長は、飛騨高山で、あるフランスの貴婦人の個人旅行のコーディネートをしたのだが、後日その女性が大金融機関の頭取夫人と知って驚愕。なぜ、一人で飛騨を訪れたのか不思議がる社長に、筆者が「有力な仮説」を披露。社長は、再び驚くのだった。

今回のコラム(前半部分はこちら)は、ここからがいよいよ佳境である。前半部分をお読みになった読者は、「何を荒唐無稽な話を」と思われているに違いない。

小泉元首相は、なぜ“左翼”の十八番に触れ出したのか

だが、世界史が動くのはたいていの場合、一般大衆からすれば「荒唐無稽な話」からだ。すなわち最初は誰も信じないが、あるときから「さざ波」は明らかに「波」へと発展しいく。そしてついには「津波」となって、社会全体、歴史そのものを変えてしまうのである。

突如「脱原発」を言い出した小泉元首相。その真意は(撮影:高橋 孫一郎)

今、わが国で最も「荒唐無稽な話」といえば、小泉純一郎元総理大臣の動きである。何を思ったのか「脱原発」を叫び始め、一部のマスメディアが面白がってこれに反応した。

だが「脱原発」といえば、これまで伝統的な“左翼”の十八番であったテーマである。それを在任中は「構造改革」を掲げ、わが国の社会と経済システムを斬りまくり、「結局、外資のために改革を唱えているのではないか」と、時には売国奴呼ばわりされた小泉純一郎元総理大臣が、突然、取り上げ始めたのである。当初は「錯乱か」と思っていた野党勢力も、その「本気度」を確認し始めることで、むしろ逆に糾合し始めた。そして遂には「われも、われも」とコイズミ詣でをし始めたというわけなのだ。

「マスメディアの操作が実に巧みな、小泉マジックのひとつ」

そう片づけてしまうのは簡単だ。レッテル貼りなら誰でもできる。だが私には決してそうは思えない。その理由は3つある。

次ページ筆者が挙げる「3つの理由」とは?
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非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

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