スタートトゥデイ、4-6月期は26%営業減益 PB事業や「ゾゾスーツ」のコストが先行

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[東京 31日 ロイター] - スタートトゥデイ<3092.T>は31日、2018年4―6月期の連結営業利益が前年同期比26.4%減の58億円になったと発表した。プライベートブランド(PB)の先行費用や採寸を行う「ゾゾスーツ」の無料配布による費用などが利益を下押しした。

ただ、費用発生は想定通りとし、2019年3月期の通期業績予想は据え置いた。

前澤友作社長は会見で「減益だが、既存事業は順調に伸びている。PB事業のコストは、順次解消されていく」と述べた。

PB事業は30億円の赤字に

PB事業はゾゾスーツ配布費用、エンジニアなどの人件費、初代ゾゾスーツの清算費用などがあり、30億円の赤字となった。ゾゾスーツの配布は続くため、通期でも黒字転換は見込んでいない。

ゾゾスーツは、現時点で112万8333枚出荷した。第2四半期以降は、配布を強化し、ゾゾタウンでの商品選びにも活用できるなど、シナジーを求めていく方針。

PB商品の取扱高は、第1四半期は1.1億円にとどまったが、第2四半期は15億円、第3四半期は77億円、第4四半期は107億円に伸ばし、年間で200億円の計画を達成する見通し。

1人あたりのPB購入金額は9719円で期初計画の7500円を上回っているという。8―9月にはネクタイやホールガーメントニット、長袖Tシャツ、10月以降は女性向けセットアップスーツ、コート、インナーなどを投入する予定。また、靴やブラジャーの商品化に向け経験者・専門家の募集を開始した。前澤社長は「人材の募集を行うということは、計測について何らかのめどが立っているということ」と述べ、難しいとされる靴などの商品化にも自信を示した。

2019年3月期の連結売上高は前年比49.3%増の1470億円、営業利益は同22.4%増の400億円の見通しを据え置いた。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト14人の営業利益予測の平均値は403億円となっている。

(清水律子)

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