再建中のシャープ、「IGZO」で攻勢狙う 高橋社長、4~9月期決算に自信見せる

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上期の実績をどう見るのか、成長に向けた足取りはどうなのか。高橋興三社長が同日、東京都内で開いた決算説明会で報道陣とアナリストの質問に答えた。主なやり取りは以下のとおり。

 ほっと一息という気はない

 ――中間決算は予想を上回る結果だったが、ほっと一息という思いなのか。また通期見通しを据え置いたが、どんな不透明感があると考えているか。

 高橋社長 数字としては(中間計画の上方修正を発表した)918日の計画値より、若干上振れはしている。ただし、ほっと一息などという気はまったくない。まだまだ厳しい状況にあり、まだまだ構造改革しなければならない。新たな事業をつくっていかなければならない、という思いがいちばん強い。

通期計画を変えなかったのは、特にどの部分でリスクがあるというわけではない。年末商戦がどうなるのか、消費増税がどうなるか、不透明なところもある。もう少し進捗状況、市場の状況をみながら、変更が必要な場合は公表したい。

――今回の増資の払い込みで、自己資本比率は12%になる。今後どの程度の自己資本比率が望ましいと考えているのか。それに向けた資本増強策をどう考えるか。

 高橋社長 適正な自己資本比率というのは、事業の形態によりずいぶん変わってくる。一般的に20%程度といわれるが、設備投資が少ないと、それも変わってくる。

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