日本が中国人富裕層からガッツリ儲ける方法 シンガポールは「カジノ以外」でも稼いでいる
中国から来た友達には「日本はお店が閉まる時間が早すぎるよね」と度々文句を言われるのですが、確かにデパートも飲食店も、いろいろな事情があるとはいえ、閉まる時間が早いと感じます。シンガポールでは金、土、祝祭日の前日はマリーナベイサンズのようなビルの屋上のバーや川沿いのバーなどは、深夜でも若者でごったがえしています。前述のように曜日によってはお酒が無料(諸要件あり)というレディースナイトを実施し、集客しているバーも多いのです。
もちろんすべての施設を夜遅くまで開ける必要はありません。しかし、少なくともIR(統合型リゾート)を大都市に設けるメリットは大きそうです。そのほうが売り上げは上がるのではないでしょうか。ちなみに、シンガポールの場合は隣国のマレーシアなどから労働力を確保するなどの形でシフト制をしいており、長時間での営業も可能になっています。
短時間で爆買い可能!驚きの中華系向けマーケティング
シンガポールの国別観光収入を見ると1位は中国で、なんと内訳の42%が買い物になっています。マリーナベイサンズを中心とした高級ショッピングモールは中華系が好む「超有名デザイナーズブランド」が勢ぞろいしています。
なので「買い物はやっぱりマリーナベイサンズよ。一気に回れるし、食事もできるしね」という中国人(大陸や米国出身)の友達も多いです。中国人の友達と一緒に買い物に行くときに、驚くのは購買までにかかる時間の短さです。5分以内に買うか買わないか即決という人も多く、滞在時間が短いのです。
そのためか、マリーナベイサンズは有名ブランド店の配置が絶妙です。同じ階の近隣に、嗜好が近いブランド店が見事に並べられているのです。高級有名ブランドが固まっているゾーン、人気のモード系の高級ブランド、カジュアルブランドが並んでいるゾーンなどです。たとえ短い滞在時間でも爆買いが可能になっているのです。店舗の入れ替わりも激しいのですが、生き残っているのはとにかく名前が有名なブランドです。
「ロゴ命!」の中華系の嗜好に合わせて、セレクトされる商品もブランドがひと目でわかりやすく、季節によっては「赤」など、新春に使えるドレスも豊富でディスプレイもとてもにぎやかです。マリーナベイサンズは旅行客にも慣れているので、日本よりも気軽に高級ブランド店を物色することもできます。こちらから声をかけないかぎり基本放っておいてくれるので入りやすいのです。気軽に値段なども聞き、試着させてもらっても大丈夫な文化です。
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