大谷翔平の打席で映えた「東京西川」の着眼点 選手のコンディション調整に深く関わる存在
目的は、東京西川が大谷選手の「眠り」をサポートしていることを世の中に知ってもらうことだった。現在では大谷選手が出演する同社のテレビCMが放映されているが、それが本格的に始まったのは6月のこと。
それより前倒しする形で「大谷翔平×東京西川」という認知をある程度広めることができたため、アーカイブ狙いで看板広告を出す戦略は見事に的中したと言えるだろう。
最初は開幕4試合のみのトライアルだったが、反響があったため現在も大谷選手が出場する日を選んでの出稿を継続しているという。
東京西川は2009年にマットレスの新ブランド「エアー」を開発して以降、プロサッカーのネイマール選手、三浦知良選手、メジャーリーガーの田中将大選手、プロゴルファーの松山英樹選手など、国内外で活躍するトップアスリートとキャラクター契約を結んできた。しかし、いずれもトップであることを狙っての契約ではないそうだ。
「日本人選手に関しては、海外に進出していることを前提として契約したことはないんです。田中選手も、松山選手も、そして大谷選手も、日本でプレーしている間に契約を締結して、その後結果を残して海外に行かれました。基本的に、世界で活躍しているから、トップアスリートだからという理由で契約することはありません。まずは当社が考える眠りの重要性に共感していただくこと。商品を試して効果を実感していただくこと。それがあっての契約なので、締結まで1年以上かかることもあります」(竹内氏)
「共感」があってこそのキャラクター契約
コンディショニングに対する意識が高いアスリートほど、「いい寝具を選ぶことがパフォーマンスアップにつながる」という東京西川の考えに共感する。そして、そういうアスリートほど結果を出していく。同社が契約するアスリートにトップ選手が多いのは必然の流れだ。
大谷選手と縁ができたのは、北海道日本ハムファイターズ入団当初のことだったそうだ。もともと大谷選手自身がエアーを使用しており、二軍コーチの紹介を経てさらにオーダー枕などをそろえたところ、本人が商品に価値を感じたことから、サポート契約を昨年よりスタート。縁ができてから4年後、エアーのキャラクターとして活躍するようになった。
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