注意!加熱式たばこを吸うと捕まる国がある 違反した場合は最高で10年の懲役に

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YINDEEDを運営する明石直哉さんによると、所持品検査などにより警察署に連行される日本人は連日後を絶たないとのこと。

実は、アジアの各国でも同様の厳しい規制が進んでおり、たとえばシンガポールでは同様の規制が今年2月より始まり、最大16万3000シンガポールドルの罰金が課せられます。

また、台湾では加熱式タバコ、電子タバコ双方の持ち込みが禁止のほか煙害防止法が施行され、一般人からの通報も受け付ける厳しい取り締まりが行われています。

一方、VAPE先進国で知られる、マレーシアやフィリピンでは現状VAPEは禁止されておらず、フィリピンの「禁煙法(国内の喫煙に関する大統領令)」でも電子タバコも加熱式タバコもその中に含まれていません。

ただし、今後規制対象が変更されることもありうるので渡航前には最新情報の調査が必要でしょう。

なぜIQOSがダメなのか?

少し詳しい方は「電子タバコ(VAPE)」の規制なのになんで「加熱式タバコ(ヴェポライザー)」のIQOSが規制されるんだ?と思うかも知れません。

電子タバコ専門サイト関係者によると、この規制は「燃焼(火)以外による、加熱等で蒸発した成分を吸入する装置」すべてに対して行われているそうです、しかも手荷物検査等をされることもあり、その際に「これは加熱式タバコで電子タバコではない」と主張してもまず聞き入れられないだろうとのこと。

VAPEは、MODと呼ばれる電力供給源とアトマイザーと呼ばれる蒸気発生部分を接続し、アトマイザー内のコットンに含まれたリキッドと呼ばれるグリセリンと香料でできた液体を蒸発させ、発生した蒸気を吸入する装置です。

日本国内ではニコチン入りのリキッドの販売は禁止されていますが、マレーシアやフィリピンをはじめニコチン入りのリキッドが販売されている地域は少なくなく、タバコの代用として吸入する人もいます。

日本たばこが販売する「プルーム・テック」は構造上「VAPE」に該当します。

一方、加熱式タバコは、ヴェポライザーと呼ばれて流通しているもので、タバコの葉を熱して気化した成分を吸入するタイプの喫煙具です。

成分は200℃前後で気化するのですが、タバコ葉を燃やすわけではないので、タバコ葉に含まれているわずかな水分しか蒸気とはならず、多くの加熱式タバコにはタバコ葉に“リキッド”を添加して煙を発生させています。

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