パズドラは「オワコン」なのか 営業利益28倍!なのにストップ安

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成熟期に入ったパズドラ

とはいえ、パズドラが国内で成熟期に入ったことはガンホーも認めるところだ。

森下一喜社長は「(売上高に直結する)月間アクティブユーザー数を右肩上がりに持っていくには、新規ユーザーの獲得と同時に、既存ユーザーの継続が欠かせない。そのためには大型アップデートが必要で、目下対応を進めている」と言う。従来のPCオンラインゲームでの経験上、「パズドラ2」といった続編ではなく、大規模なアップデートで対応する方針だ。

同時に海外開拓を本格化する。10月に親会社のソフトバンクとともに、フィンランドのゲーム会社「スーパーセル」を買収すると発表した。

森下社長は「買収の最大の狙いは、海外展開のための活用だ」と語る。世界各国でスマホ向けゲームの売上高ランキングのトップに位置するスーパーセルの知名度を活用することで、現地情報の入手やマーケティング戦略を優位に進めることができるというわけだ。

大型バージョンアップと海外開拓を軸に、株式市場での「ピークアウト」の評価を覆すことができるか。その手腕が試される。

風間 直樹 東洋経済コラムニスト

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かざま・なおき / Naoki Kazama

1977年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、法学研究科修了後、2001年東洋経済新報社に入社。電機、金融担当を経て、雇用労働、社会保障問題等を取材。2014年8月から2017年1月まで朝日新聞記者(特別報道部、経済部)。復帰後は『週刊東洋経済』副編集長を経て、2019年10月から調査報道部長、2022年4月から24年7月まで『週刊東洋経済』編集長。著書に『ルポ・収容所列島 ニッポンの精神医療を問う』(2022年)、『雇用融解』(2007年)、『融解連鎖』(2010年)、電子書籍に『ユニクロ 疲弊する職場』(2013年)など。

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