世界の富裕層が選ぶ我が子の留学先はどこか インドネシアでは五感を駆使した異文化教育
空調の効いた教室での学習がしみついている身としては、落ち着いて座学に集中できるか心配もありましたが、子どもたちは敷地内でのびのびとディスカッションをする姿もみられました。
多感な年代の彼らが、環境問題や社会のさまざまな問題の解決方法を学ぶのには最適な環境なのかもしれません。
近年、欧米の学校でも中国人を中心としたアジア系の学生の比率が高まる傾向にあるのですが、筆者がグリーンスクールで見たかぎり、欧米の学生が多いことに驚きました。学校の外では、保護者がイタリア語、英語、日本語などさまざまな母国語で話している様子がまさしく多国籍で興味深いものでした。
この学校の価値観は「iRespect」と言われていて、どことなく国連のSDGs(持続可能な開発目標)を彷彿とさせます。
Integrity(誠実性)、Responsibility(責任感)、Empathy(共感)、Sustainability(持続可能性)、Peace(平和)、Equality(対等)、Community(共同社会)、Trust(信頼)。
この共通の理念の下にグローバルリーダー育成を目指しているのです。
世界を生き抜くためのヒントがここにはあった
世界中からさまざまな宗教やバックグラウンドを持った子どもが集まって来ているため、核となる価値観が重要になってくるのです。この不安定な世界を生き抜くために必要な教育のヒントがここにある気がしました。
ここで学んだ学生たちは、将来母国に帰ってからも学校のネットワークが財産になるのはもちろんのこと、実は一緒にバリ島にきている富裕層の親同士のネットワークも魅力だといわれています。
親同士のビジネスチャンスにもつながるというわけです。
この学校もIB(インターナショナル・バカロレア)の基準を満たしているので、海外の高等教育機関への進学も可能となっています。
学校では見学ツアーも随時行っており、バリ島観光の際についでに足を伸ばすこともできます。
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