あなたを農奴化して搾取する「四騎士」の正体

彼らは世界をどのように創り変えたのか

アマゾンはアメリカだけでなく、日本でも、もはや生活の買い物インフラとなった。いかに楽に必要な物を手に入れるかが重要となった。しかし、日々アマゾンを利用する中で、最近になって抜け落ちている要素があることがあると気づいた。

それは「価格が安いからアマゾンを使う」という判断基準だ。

もともと、アマゾンは、一般的な小売店や他のオンラインストアより同じものが安く買えるというイメージを持たれていたはずだ。しかし周りの小売店やオンラインストアが駆逐される中で、アメリカ生活においては、いつの間にか、まともに必要な物が見つかる場がアマゾンしかなくなっていた。

アメリカでは2018年、おもちゃを扱う老舗チェーンのトイザラスが破綻したことにショックを受けていた。家電量販店のベストバイの店頭の棚もスカスカになっているし、ターゲットだって店頭の品揃えは限られる。もはや、目的の物を求めて店舗を訪れることを「無駄足」に追いやった。

アマゾンの株価は2006年から2016年までに、1910%増加した。その間にアメリカの大規模小売りチェーンの中で、株価を伸ばしたのはウォルマートだけだが、その幅もわずか2%。つまり、小売業界においてアマゾン以外の勝者はいないのだ。

アマゾンの影響力の拡大は、文中で「平凡な人々」と表現される労働者を、人工知能(AI)によって不要なものに追いやろうとしている。あるいは、平凡な人々が対抗することはできるのだろうか。

アップルだけ違うルールでゲームをしている

筆者はこれまでアップルにフォーカスした記事を多数書いてきた。確かに驚きを求める人々にとっては「ジョブズ時代は……」と現在の退屈さを口にする。しかし個人的には、ティム・クック率いる現在のアップルは最強だと思う。

GAFAの中で最も古い企業で、本来「駆逐される側の企業」だったはずだが、人々が1人1台持つテクノロジーである電話を支配し、実際は1兆ドル企業を目指して競争を繰り広げている。

間違ったことを行わず、1年ごとのペースを守りながらも他社が実現できない面のスピードで革新を行い、くせ者に自分の論を補強させて正当化していく。米国の消費者を完全に味方につけ、高いロイヤリティを獲得しているのだ。

ギャロウェイ教授は、GAFAの中で「アップルだけ、違うルールでゲームをしている」と述べている。それは、宗教的な高級ブランド戦略だ。

デザイン性に乏しいPC、ナップスターというアーティストに利益をもたらさない音楽流通、そしてボタンだらけのスマートフォン……。アップルが創り出してきたイノベーションは、他社からのインスピレーション(という常套句)や問題を仕入れ、それを圧倒的な資本力で解決し続けている。

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