4代目ジムニーの「四角さ」が何とも潔い理由 硬派な内外装でヘビーユーザーに応えた

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ところで発表会場の声やインターネットのコメントでは、1.5L自然吸気エンジンを搭載し、小型車登録となるジムニーシエラの人気が高いようだ。黒いオーバーフェンダーを備えた姿がよりヘビーデューティであるというだけでなく、実直すぎるほど平板なサイドパネルに物足りなさを覚える人が多いのかもしれない。

発表会場でのジムニーシエラ(手前)とジムニー(筆者撮影)

さらにジムニーシエラに関しては、軽自動車枠は関係ない存在であることから、ロングホイールベース5ドア版が欲しいという声も目立つ。この点について米澤氏に聞いてみると、「ジムニーは世界的に見ても2人乗り+荷物という使い方が多いので考えていません」と否定した。

発表直後であるし、フレームや駆動系など多くの部分の再設計が必要となることを知っているためもあるだろう。ただし初代と2代目にはホイールベースがやや長いピックアップトラック仕様があったので、新型でピックアップの要望が出れば5ドア登場の可能性が高まるかもしれない。

ジムニーとジムニーシエラとでは前後バンパーも異なるが、フォグランプやリアコンビランプは共用とし、両下端を斜めにカットした造形も同じとしつつ、違和感なく作り分けている。ここからも新型のデザインに対するこだわりが伝わってくる。

ユーザーの声を反映したボディカラー

最後にボディカラーにも触れておきたい。

隠れる性能を追求したジャングルグリーン(筆者撮影)

今回採用された「キネティックイエロー」と呼ばれる鮮やかな黄色は吹雪や濃霧など悪天候の中でも目立つ性能、「ジャングルグリーン」と名付けた濃い緑は深い森の中で隠れる性能をそれぞれ追求した。アウトドアで日常的に生活するユーザーの声を反映した結果だという。

色についても機能重視を貫いている。ジムニーらしさが色に至るまで行き届いていることが確認できた。

森口 将之 モビリティジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

もりぐち まさゆき / Masayuki Moriguchi

1962年生まれ。モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『富山から拡がる交通革命』(交通新聞社新書)。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事