Airbnb、Uber、Google carの共通点は? 孫泰蔵氏が注目する世界を変えるスタートアップ

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非常に安定した運転で、まるで電車に乗っているような気分。5年以内に商用化し、最終的にはカーナビぐらいの価格にして、購入した人がクルマに後付けで取り付ければ、ロボットカーにできる世界を目指している。とはいえ、「事故が起こって死者が出たらどうなるのか。誰が責任をとるのか」という問題はある。それに対し、研究員は次のように話していた。

孫泰蔵氏はヤフー・ジャパン以来、さまざまな企業の立ち上げに関わってきた

「これが普及した時に、世の中がどう変わるのか。そのことを考えてみてほしい。人が運転に費やしている時間は何万時間、何十万時間もある。その時間を読書などほかのことに振り向けられたら、どれだけ有意義か。みんなで食事をするときに『クルマを運転してきたので飲めない』と言って、帰る必要もなくなる。何よりも、身体障害者の人たちの人生が変わる。今のところ、介護をするヘルパーの手助けがないとどこにも行けないような人たちが、自分で行きたいところに行けるようになる。これがどんなに素晴らしいことか」

無人カーのほうが安全

彼らのシミュレーションによると、無人のロボットカーのほうが圧倒的に事故が減るそうですし、全部がロボットカーになれば事故はほとんどなくなるということも言っていました。

このロボットカー、普通の道を普通に走っている。でも、僕は気になったので「これは許可をとっているんですか」と聞いたら「何も取ってないよ。とりあえずもう1000時間ぐらい走らせたけど」と自慢する。「それはイリーガルでしょ、ダメじゃないの?」と指摘すると、「イリーガルだよ。でもいいんだ」と話がかみ合わない。

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