「2点先取されて逆転勝ち」は48年ぶりだった 「赤い悪魔」ベルギーは死闘の末、ベスト8へ
[ロストフ・ナ・ドヌ(ロイター) ]- FIFAワールドカップの準々決勝に進出するために必死の戦いを演じたベルギーは、7月2日、選手交代したナセル・シャドリが、最後の最後に得点を挙げて3対2で逆転勝ち。5回の優勝経験を持つブラジルと対戦することとなった。
セカンドハーフの早い段階で原口元気と乾貴士の決めたゴールで2対0でリードしていた日本チームの選手たちは、ロスタイム4分のところで、トマス・メウニエルからのクロスをシャドリがゴールすると、取り乱してロストフ・アリーナのグラウンドに倒れ込んでしまった。
手堅いアプローチで試合に臨んでいたベルギーチームは、シャドリがゴールを決める前に、ヤン・フェルトンゲン、そして選手交代したマルアン・フェライニが試合後半で得点すると、戦い方が激しさを増した。
2点先制されて逆転勝ちしたのは1970年以来
「ワールドカップでは、こういうことが起こるんだ。人間性が試され、チームが試される。このチームの選手たちのことは、この試合が全てを語っているよ」とベルギー代表チームのロベルト・マルティネス監督は語った。
決勝トーナメントで最も期待されるチームの一つだったベルギーだが、惨めな敗退を目前にしていた。しかし、ついに調子を取り戻して、1970年にロスタイムでドイツがイングランドを3対2で破って以来、ワールドカップで2得点を許しながら逆転勝ちを収めるチームとなったのである。