「2点先取されて逆転勝ち」は48年ぶりだった 「赤い悪魔」ベルギーは死闘の末、ベスト8へ
その数時間前に2対0でメキシコを破っていたブラジルとの、よだれの出るような8強の激突に先立ち、ベルギーの「黄金世代」はロシアでの4試合で、これまで12ゴールを決めている。
センターバックのヴァンサン・コンパニが練習試合で鼠蹊部を痛めて以来、初めてスターティングメンバーに復帰したことで、ベルギーの守りは危なげなく見えたが、攻撃に関しては不安が残っていた。
フォワードでは動きが少なかった
どちらのチームも、ミッドフィールドでは激しい戦いを繰り広げたが、フォワードでは動きが少なく、ベルギー代表のワイドポジションを務めるメウニエルそしてヤニック・カラスコは、あえて危険を冒してまで前に出て行こうとはしていなかった。3-4-3のフォーメーションを、より保守的な5-2-3のシステムに、事実上変えていたのだ。
退屈な前半戦中、ベルギーのゴールキーパー、ティボー・クルトワが手を滑らせてボールを放して足の間に落とし、ゴールラインを超える直前に取り戻した時点で、日本はもっともゴールに近づいていた。
それでもブレイクの後は日本チームがリードしていた。原口がオフサイドトラップを突破して、48分の時点でクルトワを倒してクロスからのシュートを決めたのだ。